適正価格はいくらだと思いますか?

2014-10-30 07:01

スマートウォッチが立ち上がるためには何が必要なのだろう。

現在のバッテリ時間と価格では、スマートウォッチの狙う、コンシューマに寄った真のウェアラブル市場は狙うことができない。ギーク(オタク)の趣味の世界のデバイスで、従来の腕時計を置き換えて子供から老人までが日常的に使うデバイスにはなれない。

 スマートウォッチが普及するためには、1週間のバッテリライフと、100ドル以下の価格が望ましいと言われている。

引用元:【後藤弘茂のWeekly海外ニュース】スマートウォッチの電池と価格の呪縛を解き放つSoC設計と実装 - PC Watch

こうした「望ましいと言われている」というような予測には何の意味もない。考えてみよう。その昔携帯電話がなかった時代に

「携帯電話を使うためには、家の固定電話とは別に家族で毎月一万円以上かかります」

などといったら誰がアンケート(笑)で「欲しい」と回答しただろうか?iPhoneの価格が最初$349(だったかな?)と発表されたときそれを笑い飛ばした(多分本心からではないと思うが)のはMicrosoftのスティーブバルマーだ。そして彼は先日のインタビューで自分たちが携帯電話を作らなかったことを後悔していた。

AppleはWatchで全く逆の戦略をとった。どうやら上位機種は無茶苦茶に高いらしい。しかし考えてみれば、時間を指し示すだけの機能しかない時計に数十万を払う人は山ほどいる(らしい)であれば「$100以下」だけが正解ではないことは明らかだ。

かくのとおり「まだ存在しない製品」の適正価格を決めることは難しい。「競合製品よりコストダウン!」は社内的に通りやすいロジックではあるものの。