スマートフォンのデザイン

2014-10-14 07:49

iPhone6では画面サイズが大きくなりそうだと聞いて「全体の大きさを保ったまま、4.7インチディスプレイを搭載するには」とあれこれ考えた。

その一つの案が「3面エッジなしディスプレイ」だった。ユーザがみて、触りたいのはディスプレイなんだからエッジはなくしてしまえばよい。ホームボタンがあるから4面は無理だけど。

などと考えていたらSharpがこれを出した。

CRYSTAL DISPLAY

引用元:CRYSTAL DISPLAY|機能・サービス|AQUOS CRYSTAL|SoftBank製品ラインアップ :SHSHOW

をを、考えていたものが出た、と驚いた。しかし「コレじゃない」感も強烈に感じた。確かにフレームレスなのだが、どちらに行きたいのかがさっぱりわからないのだ。

先日CEATEC(これについては別に書くことがあるかもしれない)で実物に触った。「コレじゃない」感はますます高まった。確かに3面フレームレスだ。しかし透明であるべきほかの部分が妙に荒い、というか下品だ。

さて、大画面化したiPhoneである。それに関してIveがこんなことを語っている。

ジョニー:何年も前に大型スクリーンのプロトタイプを作りました。大きなスクリーンであるという興味深い機能はありましたが、結果的にはひどいモノになりました。多くのライバルたちの電話がいまでもそうであるように格好わるいものだったからです。大きなスクリーンが重要だということは何年も前に気づいていましたが、説得力のある(ひとの心をつかんで離さない)製品にするには多くのことを成し遂げる必要がありました。

Jony: Years ago we made prototypes with bigger screens. They were interesting features having a bigger screen, but the end result was a lousy product because they were clunky like a lot of competitors’ phones are still. Years ago we realized this is going to be important that we have larger screens but we need to do a lot of things to make it a compelling product.

ジョニー: iPhone 6 の丸みを帯びたエッジは少しでも広くないように感じさせるために必要でした。

Jony: The rounded edges on the iPhone 6 was necessary to make it feel less wide.

引用元:iPhone 6 のデザイン:Jony Ive | maclalala2

iPhoneの大画面化はかなり早くから検討されていたらしい。「丸くなったエッジがいまいちだ」という声も聞くが、iPhone5sのままで大きくするとclunky-ひどいものになってしまうとのこと。

Sharpのは5インチだからiPhone6, iPhone6+の中間のサイズらしい。3者を持って比べたときに感じる印象からすれば、Iveがそういうのもわかるような気がする。チンピラエンジニアにはそれを言語化することができないけれど。