二つのプレスカンファレンス
2014-10-03 08:13
先日Docomoの冬春新商品発表会をネットでみた。
一番興味深かったのは、一通りのプレゼンが終わった後「芸能人」がぞろぞろ出てくるところだった。渡辺某と堀北某と石原某が出てくる。女性二人は確かに静止画でみるとかわいいのだが、動画をみると興味が激減する。司会はここぞとばかりに声を裏返してあれこれあおり立てる。それに事前の打ち合わせ通りの返答を返す。
発表会にはNTTドコモの加藤薫社長と、CMキャラクターを務める俳優の渡辺謙さん、女優の石原さとみさんも登場した。携帯にちなんで“ラブラブメール”の相手の有無を聞かれた堀北さんは「頑張ってはいるんですが……」といい、石原さんも「全然。楽しく生きております」と否定すると、渡辺さんが「心配になりますよ。娘と同世代だから、親みたいなものなので。誰かいい人いないかな、と」と“親心”をのぞかせる一幕もあった。
よくは知らないが、こうした「記者会見」で芸能人(これまた定義不明の職業だが)を引っ張りだすのは「業界の様式美」というものらしい。これをみて感動できるのは、玉姫殿とかそういう結婚式場の専属司会の台詞に感動できる人たちだろう。「改革」とか「新しいチャレンジ」とか声高にいうのなら、まずはこういう無駄なところを切ってはどうかな?
さて、親愛なるMicrosoftは次のWindowsを発表した。内部的になんと呼ばれているか知らないが、誰もが9だろうと思っていたのを覆してまさかの10である。それを聞いたとき皮肉な笑みを浮かべたApple fan boy(私のような)は少なくなかっただろう。
でもってその理由について面白い説が提唱されている。
「内部の噂では、if(version.StartsWith("Windows 9"))…みたいなコードを使っているサードパーティ製品がどれだけあるかを早期テストで明らかにしていて、9じゃなくて10にしたのはそういったコードに影響がでるのを避けるための実用的な解決策だった、ってことだよ(超適当意訳)」
引用元:なぜ次世代Windowsが9ではなくて10なのか?前方一致で95/98をチェックするコードが蔓延してるから説の出典 - ちょろげ日記
真偽のほどはわからないが、この説にはそれなりの説得力があるらしい。もしWindows9が表にでたらどういうことになっただろうかと想像するのも楽しい。
どうせ9をとばすのなら11にすればいいじゃないか。過去には2000なんて長い名前も使ってたんだから、とかまあそういう議論が社内でたくさんあったのだろうな。
こちらは芸能人が出てくる余地などない。また「そもそもなんであんなひどい間違いをするのか」という疑問は疑問として、結果をちゃんと認め方向修正をはかるのも好ましい。しかしあれほど「戦略税」を重視するMicrosoftがなぜVistaとか8みたいな間違いを繰り返すのかは、面白い研究テーマだと思う。