暴君が斬られる時

2014-11-05 06:47

先日こんな記事を見た。

GoogleにAndroidをもたらしたアンディー・ルービンが同社を離れることになった。Wall Street Journalによれば,、ルービンは今後先進テクノロジー・ハードウェア製品を開発するスタートアップを育成するインキュベーターを設立するという。

引用元:アンドロイドの父、アンディー・ルービンがGoogleを離れてハードウェア・インキュベーター創立へ - TechCrunch

ラリーがなんといおうと、これはルービンのクビにほかならない。GoogleはChromeとAndroidという二つのOSをもっている。そして現在Google内で日の出の勢いなのがChromeを統括していた男だ。

消息筋によれば、ルービンはとんでもないボスだったとのこと。なんでも自分で決めたがり部下に過酷な要求を課し、「おれおれ」と言いまくる。なぜAndroidの標準ブラウザは(少し前まで)Chromeでなかったか?おかしいではないか。iPhoneのブラウザはSafari, WIndows PhoneのブラウザはIE。それがあたりまえなのに。ではその答えを教えよう。

今回は、「どうしてAndroidに標準装備のブラウザはChromeではないの?」という質問に答えます。

(中略)

一方、Androidには「ブラウザ」(以下、標準ブラウザ)という名前のWebブラウザが標準装備されてきました。最先端の機能を求めハイスピードで開発が進められるChromeとは異なり、こちらは多くのAndroid端末で動作するよう設計された安定志向のブラウザです。標準ブラウザは基本的にAndroidの一部で、独立したアプリとして配布されるChromeとは性格が異なるのです。

それに、同じGoogleから提供されるソフトウェアとはいえ、AndroidとChromeでは開発チームが異なります。Chromeは「Chrome OS」というWebアプリ実行プラットフォームの中核的存在でもあり、標準ブラウザと同列に評価してはいけない部分もあります。

引用元:どうしてAndroidに標準装備のブラウザはChromeではないの? - いまさら聞けないAndroidのなぜ | マイナビニュース

おそらくこの記事を書いた人は事情を知っていて、なおかつぼやかしているのだと思うが読んだ方はなんのことかわからない。私が要約しよう。なぜAndroidの標準ブラウザがChromeではないか?

理由は簡単。暴君ルービンが「Chromeなんか使えるか!俺様がブラウザも開発するんだ」と主張したからである。

こういう暴君はいろいろな場面で有用である。特に小さなスタートアップでは必要悪ともなり得る。しかし暴君の常として組織が成熟し大きくなると斬られる運命にある。

古今東西普遍の事象がまた起こったということにすぎない。そういえばフォーストールとかシノフスキーとか何やってるんだろうね。