IT企業を一言で言うと

2014-11-12 06:52

いくつか面白い記事を見つけた。

Appleはデバイスを売る会社だ。それがAppleの本質だ。Googleはデータの処理と広告の販売を本質とする会社だ。Googleのビジネスはユーザーに不快感を与えずに広告を表示できる能力にかかっており、その点のGoogleの仕事ぶりは文句のつけようがない。

引用元:MicrosoftのCEO、サティヤ・ナデラ、Apple、Googleと比較して自社の本質を的確に指摘 - TechCrunch

これらの言葉にはぐうの根もでない。なるほど、伊達にMicrosoftのCEOはしていないと思う。自分の会社についてはどうだろう。

デベロッパーがアプリケーションを開発できるようにするプラットフォームを提供し、また誰であれコンピューティングに関連する人々が所望の成果物を作れるようにする数々のツールを提供するところでこそ、Microsoftが真価を発揮し、本当の差別化を行えるのだと私は考えている。プラットフォームのプロバイダー、ツールのプロバイダーであることこそ、Microsoftの根本的なアイデンティティなのだ。

引用元:MicrosoftのCEO、サティヤ・ナデラ、Apple、Googleと比較して自社の本質を的確に指摘 - TechCrunch

この言葉に従えば「マルチプラットフォーム上で動くOfficeをある程度無償で提供する」というのは「理にかなった行為」ということになる。またAzureを提供することで、サーバー側のプラットフォームを提供するということにもなる。つまり「MicrosoftはAzureとOfficeの会社である」、という宣言のように思える。

さて

「サーバー側の開発プラットフォーム」といえば、ナデラを除いてまず思い出すのがAWSである。そのAmazonについてナデラはどう言うのだろうか。Amazonはもしとんでもなく愚かでないのだとすれば、得体のしれない姿を志向しているように思える。

アマゾンのコンシューマハードウェア戦略はとても理解できない。・・・アマゾン製品の合理的な説明ができないからだ。唯一考えられるのはこういうこと — アマゾンがハードウェアを作り続けるのは、それがひどいものであることを理解していないから、そしてメディアに対する理解が根本的に欠けているからとしか考えられない。アマゾンのサイトで宣伝しまくってたくさん売ることはできる。あたかも成功したという誤った印象を与えて・・・

引用元:アマゾンはエコーチェンバー | maclalala2

Amazonはタブレット、それに携帯電話、最近は奇妙な音声インタフェース付きの何かを出したらしい。

Amazon

引用元:Joy of Tech

Amazonが最初にTabletを出した時は大騒ぎだったが、最近は「またか」という雰囲気である。一体彼らは何をしようとしているのだろうか、あるいは単にバカなのだろうか。Amazonはなんの会社なのだろう。ECの会社でないことだけは確かだ。

こういう世界の巨人達に比べると日本の「メガベンチャー」の姿は寂しいばかりだ。DeNAはオークションから出会い系、はてまたクズゲームの会社になり、GREEはSNSからクズゲーム。MixiもSNSからクズゲーム。CyberAgentだけは「インターネット広告」で一貫しているか。「それが何?」という言葉は脳裏から消えないが。