「かわなび」の進化
2014-12-15 07:05
姪が小さいころ「カーナビ」と発音できず「かわなび」といっていたのだそうな。そんな彼女も来年春大学(6年生である)を卒業する。
さて、携帯電話は2007年を境にすっかり機能や形が変わった。ところが車載情報機器はまだ「かわなび」のままらしい。
新しいプラットフォームのメリットは即座に感じられた。Sync 3は遅れなしにきびきびと反応する。UIはわかりやすくデザインはスマートだ。メニュー、画面切り替えも直感的に素早くできる。
Nairによれば、Fordの開発チームは最新のスマートフォンとタブレットをユーザー体験の目標としたという。そこでピンチによるズーム、スムーズなスクロール、画面の下部に常に表示されるメニューバーなどが実装された。引用元:フォードの新車載IT、Sync 3はすぐれもの―OSはMicrosoft AutoからBlackberry QNXに乗り換え - TechCrunch
その「すぐれもの」のSync3がどのようなものか。動画を見てみよう。
これが「すぐれもの」だとしたら、Sync,Sync2がどのようなひどいできのものだったか想像できるというものである。
この車載情報機器の異常な「別の世界感」はいったいなんなんだろう。例えばソニーがこんな20世紀的UIをもった「スマホ」を発売すれば酷評されるだろう、というか冗談のネタとして大受けになるに違いない。
しかしFordは大真面目にこれを製品として出荷するつもりなのである。
彼らが「自分たちが作っているものは、誰もが持っているスマホと比較して商品力が0だ」という明白な事実を認識できるようになるまでこうした
「画期的な車載情報端末」
の開発は続けられるだろう。というかなぜこんなことがおこるんだろうね。今見てみたら、トヨタ様の最上位かわなびは「定価28万円」とのこと。確かにTVみれたり、DVDみれたり、トンネルの中でも使えたりは便利。でもさあ、10インチの無線付きiPad Air2が7万円以下で買えるんだよ?