目指すは究極のガラパゴス-DMMの取り組み
2015-01-28 07:10
もうここまでくると意図的にギャグでやっているのではないかと思いたくなる。
DMM.comロボット事業部の岡本康広氏は、「日本に欠如しているのはビジネス視点。1社独自で開発することがほとんどで、技術連携もなかった」と、ロボット産業のガラパゴス化を指摘する。
違う。
ロボットと言っても広いので今回DMMが販売を発表したようなロボットに限るが、その最大の問題は
「なぜ消費者はこれに金を払うのか、という根源的な問題から目をそらし2足歩行することに異常に執着し、”2足歩行すること自体”が芸になっている」
点にある。だから二足歩行するロボットがやたらとメディアで報道されるのに、なんの役にも立たないといった状況が過去何十年も続いている。
1月27日に開催された記者発表会にゲスト参加した堀江貴文氏は、「ぶっちゃけ何に使うか見えてこない。ロボットで生活が変わるには、結構時間がかかりそう」とバッサリ。スマートロボットを購入するのは、「エンタメに興味がある物好きぐらい」という見解だ。
必ずしも堀江氏の言動に賛同するわけではないが、「王様は裸だ」と恐れずに言う点は素晴らしい。
今回のDMMの発表は「脱ガラパゴス」の正反対「ガラパゴスの飽くなき追求」だ。いい加減に何か間違っていると気がつかないのか?なんの役にもたたない2足歩行ロボットが踊って「これが日本のお家芸」とかいっている間に、世界中でルンバは大成功している。「お家芸」ってなんだよ?