なんとかの法則

2015-02-13 06:58

大学の先生とか、コンサルタントとかは「なんとかの法則」が大好きだ。過去に起こったことを作為的に解釈し、適当に取捨選択すればどんな「一般」則でも導ける。それを声高に早口でしゃべれば

「をを、こいつはできる」

と勘違いする人間もいるだろう。そうした金づるをみつけて商売をする方法もある。

一方大勝ちしようと思えば、そんなコンサルタントをゴミ箱に放り込み、自分たちの頭で考える必要が有る。これができる人は滅多にいない。

しかし残りの3つの規則(マーケットシェア、コモディティ化、モジュール化)については、それを覆す証拠がいくつもある。アップルは別にしても、ほかにも例外がたくさんあるところをみると、いわゆる法則なるものは単なる希望的観測にすぎないのではないか。知識の欠如という真空を充たす一種の知的 BGM なのではないか。

But, for the other three, Market Share, Commoditization, and Modularity, how can we ignore the sea of contradicting facts? Even if we set Apple aside, there are so many “exceptions” to these rules that one wonders if these so-called Laws aren’t simply convenient wishful thinking, a kind of intellectual Muzak that fills an idea vacuum but has no substance.

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否定論には新しい論拠が必要

アップルが「いわゆる通念を破壊」し続けているのを見ると、何度も繰り返される根拠のないたわごとに代わって新しい学説が登場してもいいのではないかと考えてしまう。Rob Majteles がつぶやいたように、「アップル:すべての経営理論は死に絶えてたのか?」といいたくなる。

引用元:社会通念を次々と破るアップル | maclalala2

一番わかりやすいのはマーケットシェアだ。Androidがでたとき

「これはPCで起こったことの再現だ。iPhone死んだな」

と言い放った人の数は世界中で数知れない。多分Appleが無茶苦茶な売り上げと利益を上げているという事実から目をそらし、そう断言している人は未だに多いのだと思う。

私が「良心的な学者」であるならば、まずAppleの法則を打ち立てるところだ。

「すべての通念、学説は過去に起こったことの一面を人間に理解できるようつなぎ合わせた”説明”である。実際に起こったことははるかに複雑であり、説明とはかけはなれている。従ってそれらの”説明”を打ち破る方法は常に存在している。」