Tim Cookが語るSteve Jobs, Apple
2015-03-25 06:47
少なくとも私が購読している英語圏では話題になっていたTim Cookのインタビューから引用しつつ訳す。
There’s this thing in technology, almost a disease, where the definition of success is making the most. How many clicks did you get, how many active users do you have, how many units did you sell? Everybody in technology seems to want big numbers. Steve never got carried away with that. He focused on making the best.
適当な訳:テック業界は、ほとんど疫病と言ってもいいと思うが「数を制する」ことが「成功」だと思っている。どれだけクリック数をかせいだか、アクティブユーザは何人か、どれだけ製品を売ったか?テック業界にいる人間はみんな数が大きければいいと思っている。Steveはそんな考えには全く染まらなかった。彼はベストであることに集中していた。
これはシンプルだし、人によっては「何を綺麗事を」というかもしれないがBetterとGreatを分ける越えられない線を形作っている「差異」。
端的にいえばこういうこと。あなたが仮に何かのサービス、製品を世の中に問うている企業であれば
「我々の製品は、我々が誇りに思えるものだろうか?我々は我々の製品をThe Bestと言い切れるだろうか?」
と自問自答するべき。その質問に対して口ごもるようであれば何かが大きく間違っている。
逆に他人がなんと言おうが、この答えに「Yes」と答えられるならあなたは正しい会社で働いていることになる。DeNAやGREEが量産していたゴミゲームであってもそれがThe Bestと言い切れるメンタリティの人間はそれらの会社で働くべきだ。(そしてそう言い切れる人間の数は私が想像するよりはるかに大いに違いない)
あるいはこれは単なる私の妄想なのかもしれない。ここでTim Cookが言っていることに何の関心ももたない、自分たちの製品がThe Bestか、などとということに意味を見出さない人のほうが圧倒的に多いのかもしれない。
他人のことは放っておこう。私は疲れた年寄りだ。問題は私がこの問いに対してどう反応するかだが、そんな重要事項をここにうっかり書くわけにはいかないのであった。