AppleのVirtual Reality
2015-03-30 06:56
何も顔面にディスプレイをかぶるばかりがVirtual Realityではない。
FacebookのF8で行われた講演、私は古い人だからVritual Realityといわれるとちょっと斜めに構えた目で見る。しかしこの講演は面白かった。Facebook CTOの
「堂々たるNerdぶり」
も見事であるがそのあとに登場した人がいくつもの「錯視」を紹介する。そして
「我々が現実と思っているものは、いくつかの感覚と頭の中の推量がいりまじった”仮想現実”にすぎない」
といった点を明らかにしていく。
聞いていてふと思った。
先日発表されたMac Bookのトラックパッド。これは実は動いていないのだがユーザはあたかも押し込んだかのような感覚を得る。
新型機のトラックパッドは、まったく動きません。
‘クリック’すると物理的には‘クリック’感はあるし、音もする(下のアホな写真は、ぼくがその音を聴いているところ)。でもそれは、完全なイリュージョンだ。
つまりこれはApple流のVirtual Realityなのである。VRでございます、と鐘や太鼓で宣伝する必要はない。それがどのようにユーザに対してメリットを生むか。それだけを考え役に立てば採用し、立たなければ使わない。ここらへんは実にAppleらしい。