広告するのだ
2015-04-14 07:08
広告というのは、実に巨大な金が動く業界であってGoogleは基本的にそれだけで成り立っている。
問題は
「企業は広告を見せたいのだが、ユーザはそんなものみたくない」
というところにある。ネイティブ広告などというものが発明され(発明されたのは言葉だけだが)状況はますますややこしくなっている。一番の問題はメディアの信用が落ちること。EngadgetやTechcrunchなどは今や私の中ではかなり信用できないメディアに分類されつつある。文句があるなら「Galaxy S6はiPhone6のパクリだ!防水や取り外し可能なメディアカードや取り外し可能なバッテリーはどうした!お前らメーカーとしての信念はないのか!」と書いてみな。
しかし
悲観する必要はない。この相反する両者の利害を調整する可能性はまだそこかしこに存在している。たとえばこんなのだ。
アプリのメニュー画面の右肩に時々、チラシをくわえたねこが登場。タップすると「○○さん(ねこの名前)が持ってきたチラシ(広告)を見ますか?」と表示され、「はい」を選ぶと広告が現れる仕組みだ。
場所を占有しユーザの嫌悪感を招くスペースに広告を常時表示するよりこうやって「見てもらえる」工夫をして時々だしたほうが良いに決まっている。ユーザだってねこちゃんが持ってきてくれたから見ようかという気にもなる。
もう一つ見事だと思うのはデイリーポータルの「タイアップ記事」
どこでJTBが登場するのか見もの。
パーソナルイベントにはJTBトラベルギフト
いつもの記事を微塵も曲げることなく、ちゃんとJTBの宣伝を入れている。これならばメディアの矜持と広告主の意向を両立させることができる。
頭は生きているうちに使えとはよく言われることだが、文句を考えることに頭を使うくらいならもう少しましなことに使ったほうがよい、と思い知らされる。