恋とはどういうものかしら:後編

2015-04-17 06:57

MacBookに「やられた」と思う私はふらふらと奥の方に歩を進める。するとニュースサイトで見慣れた展示台があることにが気がつく。

まわりに人だかりができているとかそういうことはない。皆遠回しに様子を見ているような状況だ。無理もない。Ive自身が強調していたが、iPhoneには「ゴミみたいなケータイ」という前例があったがWatchはそもそも存在していないカテゴリーの製品なのだ。

「試着ご案内できます」と係りの人が言っているが、私もまだ遠回しに見ている状態である。欲しくなったら困る。まだiPhone4Sなのに。というわけで展示台の上にならんだApple Watchをじろじろ見る。

最初の発表時には全く理解しなかったことだが、確かにアルミニウム、ステンレス、それに金の質感の違いは著しい。値段に数十倍のさがあるのも納得だ。最初見た時

「なんだ。丸くないし、厚いじゃないか」

と思った筐体だが隣にいた人が自分がはめていた腕時計と並べてみている。そう考えると腕時計というのはそもそも厚くてでっかいものなのだな。2種類の大きさがあり実物を見ないうちから小さい方がいいだろうと思っていたのだが大きいほうでもなんの問題もないような気がする。

画面が次々切り替わっていくのをじっと見つめる。特にGoldの筐体にひらひらする蝶の羽が映えること。今は腕を上げた時しか画面が表示されないが、バッテリー切れを覚悟の上で常時表示し続ける

「パーティーモード」

がでても驚かない。おそらく数時間でバッテリーが切れるだろうが、それがなんだというのだ。

Vogue表紙

っていうかこういう写真が撮れるんだからそうやる方法はあるんだろうな。

スムーズに動くアニメーションと美しい発色の液晶。それに3種類の筐体。その組み合わせを見ているうちじっとりと汗が滲んでくる。

このほかにもデザインについて、「とりあえずデザインはカワイイものがいい」「女の子が使いそうなかわいいもの出してください。サイバーっぽいやつじゃなくて」「バーバリーとのコラボで20万円だったら買う」と、厳しい評価も聞かれた。

引用元:(2ページ目)Apple Watch、若者女子50人中「買う」は0人…衝撃的な関心の低さ露呈 | ビジネスジャーナル

この女性たちの言葉ほど「アンケートでものを作ってはいけない」ことを示しているものはないだろう。

私にとって問題はGo or No Goではなく、Whenだと知る。