未来はどんな色?
2015-05-18 07:37
世の中には未来について語ることで収益を上げている個人やら団体がたくさん存在する。
問題は「未来を予測することがとても難しい」ことにある。もちろん「未来」をなんでもかんでもいっしょくたにするのは間違っており予測がある程度可能な未来もあればほとんどゲタを投げる(もうこの表現は死語か)に近いものもある。
さて今年は2015年だ。2011年にIDCはこう予測した。
Android and Windows Phone will reign supreme in the smartphone market in the not-too-distant future, a new IDC report claims.
彼らが描いた「未来」はこんな図柄である。
Android : 45.4%
BlackBerry: 13.7%
iOS : 15.3%
Windows : 20.9%
Symbian:0.2%
彼らの結果を指差して何か言うのは容易なことだが、あまり意味はない。2011年時点でのMarket Shareを書くと
Android : 39.6%
BlackBerry: 14.9%
iOS : 15.7%
Windows : 5.5%
Symbian : 20.9%
つまり彼らは「2015年は2011年とあまり変化はない。ただしSymbianは減少し、そのぶんWindowsに流れる」と予想したことになる。これは非常に「妥当」な予想だ。当時予想を作れと言われたら私も多分こんなところを主張したのではなかろうか。だってエンタープライズでWindows強いし、BlackBerryも独自の存在感があるし。Symbianの死だけは外れようがないし。
不幸にして現実は予想よりはるかに馬鹿げていた。現実は不愉快なほどしばしば「馬鹿げて」いる。