メディアとメーカー(等)の関係
2015-05-13 07:11
思えばニュースサイトに載っている記事が「真実を伝える」ためではなく「メーカー(等)の都合」で書かれることが多い、ということに気がついたのはここ15年くらいのことだな。
さて、発足当初からそのメディアとの癒着ぶりを誇示してきたVAIOだが、VAIO Phoneにこんなニュースがでてきた。
2.未使用のVAIO Phoneがイオシスで販売開始
先週末から未使用VAIO Phoneが、白ロム販売で有名な「イオシス」で販売開始されました!
SIMフリー 未使用 VAIO Phone VA-10J スマホ 中古 本体 送料無料 当社6ヶ月保証 【 パソコン&白ロムのイオシス 】
価格:40,800円(税込、送料込)
2015年3月20日のVAIO Phoneの発売から1か月が過ぎて、一部の在庫処分が始まりました。
でもってそれと時を前後して、こんな提灯記事が掲載される。
VAIO PhoneのUIはAndroid 5.0そのもので、メーカー独自のカスタマイズは特にされていない。シンプルなUIなので、Android端末に慣れている人はもちろん、初めてスマートフォンを使う人でも素直に使いこなせるはずだ。
ただ、VAIO Phoneならではの機能を期待していた人には物足りないかもしれない。アプリを追加して、自分なりの端末に仕上げる楽しさを体感できると前向きに考えるとよさそうだ。カメラはオートフォーカスが素早く、快適に撮影できる。画質もミッドレンジ端末としては十分のクオリティだろう。引用元:カスタマイズは自分で:ほぼ“素のAndroid”――冷静に「VAIO Phone」をレビューしてみる(UIとカメラ編) (2/2) - ITmedia Mobile
突っ込みどころがないわけではないが、価格を考えれば、競争力の高い製品だと思う。
だが、あえて『VAIO Phone』に“VAIOらしさ”がないと突っ込むとしたら、「カローラにはないBMWのクオリティー」と言うようなことではないだろうか。実際に、そういった評価をしているメディアも多い。
では『VAIO Phone』はどんな人におすすめの機種かというと、手軽にちょっとお洒落なスマホを使いたいという人に向いている。「高速定額」コースなら、容量無制限でテザリングができるのも見逃せないポイントだ。
賛否両論あるが、私はこの『VAIO Phone』の登場で、SIMフリースマホの市場がまた一歩前進したのではないかと思う。
文/一条真人引用元:『VAIO Phone』はどれくらい“VAIO”なのか? (@DIME) - Yahoo!ニュース BUSINESS
もちろんVAIO Phoneの開発主体は日本通信だからそこが震源かもしれず、あるいは一条君と房野君は心から納得してこの記事を書いたのかもしれん。
こういう「ガダルカナルでの敗退を転進と言い換える」にはそれなりの才能が必要とされる。理性的に考えればこのように
「指摘された問題点は認めながらも、”それほど悪くないじゃないか”」というしかなかろう。しかしやはりインパクトに欠けるようだ。
実は某tumblerにこうした類の「署名して書いて恥ずかしくないのか」といった内容を貯めている。各記事には著者の名前をタグとしてつけているのだが困ったことに複数回タグがヒットするのは本田雅一氏くらいで他の人は全く重複しない。つまりこういう「提灯記事」を書くライターというのは(心情的に)無数に存在しているようなのだ。
いや、まだそれは私の収集が足りないせいかもしれない。というかあれだね。そろそろ長年温めてきた
「インターネット上の情報から”困った度”を判別するサイト」
を作るべきなのではないかと思うのだが。