Retreat ? Hell!

2015-07-10 06:48

これは米国海兵隊がヨーロッパの戦場に到着した時に言ったとされるセリフである。

さて、こんな噂が存在するようだ。

Microsoftが苦境に立つチップメーカーAdvanced Micro Devices(AMD)の買収に関心を持っているとのうわさが流れている。一部報道によると、買収交渉は数カ月前に開始されたという。

 両社から具体的な発表はないが、このうわさの背景には、MicrosoftがAMDの財政状態に懸念を抱いており、AMDの問題が「Xbox One」の供給に影響することを不安視しているという見方がある。Microsoftが小切手帳を取り出して、AMDを買収すれば、すべての問題が解決するというわけだ。

引用元:マイクロソフトがAMD買収検討とのうわさ--考えられる利点と懸念 - ZDNet Japan

平たく言えばまた「なくなると困るハードウェア会社を買収することで延命させる」をやろうという話らしい。

Satyaはどうするのだろう?選択肢は

攻撃続行:AMDを買収し、XBOX事業を(少なくとも生産の観点からは)磐石なものにする(売れるかどうかは別問題)

撤退(Retreat):XBOXを売飛ばし、AMDの運命を彼らの脳裏から消し去る。

私の考えでは、答えは明白だ。

Nokiaに関してMicrosoftは困難な選択を迫られ、男の道を選び、数十億を失った。会社は愛のために金を使うか、Androidを着たパートナーを見るかのはざまに捕われた。そしてすべてを社内に取り込んだ。そしてシナジー効果を上げる代わりに、76億ドルの評価損を計上した。

引用元:Microsoftの巨額減損処理に思うこと | TechCrunch Japan

Microsoftがもう一度ベトナム戦争に足を踏み入れるとは思えない。それどころか前にも書いたが、ナデラの新しいポリシーを徹底するとすれば、Xboxは真っ先に売り飛ばすべき部門。Hell!とか言っている場合じゃない。

もう直ぐホリデーシーズンがやってくる。XBoxもそれなりに売れるだろう。どのタイミングで売却するのか。そしてどこが買うのか。一時は一世を風靡したゲームコンソールの戦いは、静かな終焉を迎えようとしている。