上司との対決

2015-07-27 06:56

定義によって「現在の私の上司」以外の上司は全員バカである。いや、今の私の上司はもちろん違いますよ。ちなみにこの定義に従えば、部下がいる時の私もバカなのだが、多分それは正しい。

でもって私のような人間は「あんなバカのしたで何ができる」とクダ巻いておしまいにするわけだが、そうではない人も時々存在している。

 「2002年の立ち上げ以来、とにかくずっと会社から文句を言われてました(笑)。『いつやめるんだ?』とか『いつ儲かるんだ?』と。まあ儲かっていなかったから、当然ですけど(笑)。

 でも、『あっ、もう来年には!』みたいな適当なことを言って、ごまかしごまかし、やり続けました。本格的に廃止対象リストに入れられて、詰められたこともありましたが」

 大抵の人はここでシュンとしてしまうものだが、林さんは違った。サービスが黒字転換する2012年まで、デイリーポータルZの必要性を問いただす歴代上司に対峙し続けたのだ。

 「ニフティのほかのサイトへの送客が大事と言われているときには、そう言いましたし、マネタイズが大事と言われている時期には、広告媒体としての価値を押しました。今はニフティのブランド価値の向上という価値を訴えています」

引用元:究極の「ダメサイト」を築いた男の、苦節10年 (東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース

2chにアンチスレッドが立つということは、メジャーだということでもある。最近の私が感嘆してやまないデイリーポータルZ。特に感心するのがその「広告」のやり方である。完全にコンテンツと一体化しており、「騙された」とか「読んで損した」とかの感想を持ったことがない。例えばこれとか。

ネイティブアド議論が盛んなので、個人的に「最高」と思ったやつを置いておきますね。/上司の誕生日をパレードで祝う - デイリーポータルZ

引用元:ヨッピーさんはTwitterを使っています

先日社内の勉強会で、この「広告」の革新性についてといたが、どうもいまいちわかってもらえなかったようだ。

いや、こうしたサイトを作り、維持することに比べればその革新性を説くほうがはるかに容易なはず。というか林氏に比べてやはり自分に一番かけているのは粘りと「好きなことを貫く執念」だと認識する。