スマホビズネスの将来

2015-07-08 07:47

日本では悲しいくらいに売れなかったGalaxy S6だが、世界で見て売れ行きはどうだったのか?少し前に全く正反対の記事が存在していた。

phoneArenaが伝えたところによると、アメリカの名門投資銀行、オッペンハイマー・ホールディングスのアナリストがサムスンのスマホ・ビジネスについて「崩壊寸前」との見方を示したとのこ。
implode(内破・内側から破

引用元:サムスンのスマホ事業は”内破”寸前。Galaxy S6の失敗で - 名門投信銀行 | スマホ評価・不具合ニュース

というのと

カウンターポイントによると、S6エッジについては、曲面ディスプレイを採用しているため供給に問題も発生しているという。同社の調査責任者、ピーター・リチャードソン氏は「この問題が解決すれば、アイフォーン6を上回る可能性もある」との見方を示している。

引用元:サムスン「ギャラクシーS6」好調、アイフォーン抜く可能性も=調査 | Reuters

というもの。どちらが真実に近いかはまあそのうちわかるだろうと思っていたが、少なくとも「全体像」は明らかになってきた。

韓国サムスン電子が7日発表した2015年4~6月期決算は営業利益が前年同期比約4%減の6兆9000億ウォン(約7500億円)と、7四半期連続の減益となった。売上高は約8%減の48兆ウォンだった。スマートフォンの新型モデル「ギャラクシーS6」の供給不足により、米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」や中国メーカーの低価格モデルに奪われた顧客を取り戻せなかった。

引用元:サムスン、4~6月期減益 7四半期連続 「S6」供給不足響く - SankeiBiz(サンケイビズ)

詳細なデータが公表されていないため、何が儲けて何が足を引っ張っているのかはわからない。いずれにせよ全体として状況はバラ色とは言えない。(なんたって利益が7500億円もあるのだ。日本の家電メーカーが聞いたら涙を流しそうな数字だ)

部門ごとのデータが出て来ればもう少し状況がはっきりすると思う。いずれにせよサムソンにとって日本市場でスマホを売り続ける意味はほとんどないと思うがどう判断するのだろうか。

さて、親愛なるソニーだが、モバイル部門のCEOがこんなことを言っている。

“In that sense we will never ever sell or exit from the current mobile business.”

引用元:Billion dollar turnaround: Sony Mobile CEO - ArabianBusiness.com

英語で最初からしゃべったのか、翻訳なのかはわからないがこの人の言葉の軽さには本当に驚かされる。いずれにせよこれでソニーもFUJITSUやシャープと同じく

「スマホゾンビ企業」

の仲間入りをするらしい。こちらは積極的というのではなく「誰も判断をしない」のでスマホを作り続けるのだろう。サムソンはこれらの企業とは一味違った判断ができる、と期待しているのだが果たしてどうかな。