Windowsを誰がどのように買っているのか

2015-07-03 07:04

何度か書いたことだが、場所によっては「Macのシェアが1割以下とは信じられない」ような光景に出くわすことがある。少し前某所で講演した時もプロジェクターから出ているケーブルにmini-display portがデフォルトでついているのに驚いた。

とはいえもちろんそうでないことの方が多い。先日某学会の研究会に行ったらMac比率の低さに驚いた。さらにその研究会の話がわけがわからないのに驚いた。某国立大学の教授の講演を聞きながらしみじみ考えた。

「こんなことやって給料もらえていいなあ」

(ここで暗に研究会の私にとってのレベルの低さとmac比率を結びつけているのは、私が狂信的Apple原理主義者だからである)

とはいえ数字に出てくるPCのOSシェアには驚かされることが多い。例えばこんなのがある。

賛否噴出のOSは、2つのバージョンを合わせて6月に市場シェア16%を超えた。NetMarketShareの調査による。これはWindows 7のシェア約60%に比べると大きく見劣りし、未だにWindows XPが12%を維持していることを考えると、残念ともいえる数字だ。

引用元:Windows 8のシェアは16%で打ち止め、Windows 10に賭けるMicrosoft | TechCrunch Japan

発売から3年経っても2割にも満たない。しばらく前からPCを購入しようとすれば自動的にWindows8になることを考えればこれは驚くべきことだ。もっともそもそもPCの買い替えはそんなに頻繁に行われなくなっている、あるいはWindowsはそもそも買い替えを想定していない用途に多く使われている、というのが正解かもしれないが、本当のところはMicrosoftでないとわからん。

Windows10は全てのデバイスをカバーするという。でもって今までWindows Phoneの現状がどうだったかについてまた興味深い記事が出てきた。

Windows Phoneで日本語環境を使う場合の問題の1つに、日本語が中国語用のフォントで表示されてしまう「中華フォント」問題がある。多くは字形が似ているため意味を理解できないほどではないものの、違和感は大きい。

引用元:地図やOfficeの使い勝手は?:Windows Phoneの「中華フォント」問題に改善の兆し――Win10にも期待の「MADOSMA」 (1/2) - ITmedia Mobile

面白いのはこの「根本的な問題」は2012年からずっと放置されてきたのだそうな。もっとも一機種しか販売されていない市場を無視するのは当然かもしれないしそうでないかもしれない。

XBox Oneも日本では悲しいくらい売れてないらしい。つまり「iPadより売れている」と強弁するSurface以外は日本でMicrosoftのハード製品は成功しているとは言い難い。結局「仕事で使うパソコンにインストールされている何か」という位置付けだ。

先日書いたような「Microsoftの次の一手の未来予想」を考えれば、今の日本の現状がMicrosoftが目指す姿なのかもしれん。みなさん、会社を作ったらMicrosoftに税金(Windows,Office)を払いましょう!というのがMicrosoftが得意なことだし、ナデラが示した新しいビジョンにもぴったり。あとは日本でAzureがバンバン使われるようになれば、それが新しいMicrosoftの世界だ。うーん。個人としてはどうでもいい世界であることだなあ。