VAIOと呼ばれた企業の終焉
2015-08-20 06:43
この会見についてはいくつかの記事がある。
ぜひともこうした方向に同社の力が発揮できる展開となるように、ファンの一人としても応援したいと思わせる発表でした。
引用元:VAIOが大胆な事業計画発表、ロボットなど新事業をPCと同規模へ。VAIOフォンは反省 - Engadget Japanese
しかし例によってEngadgetやTech crunchの記事は全く役に立たない。唯一読む価値があるのはこの記事だ。
VAIO株式会社は、日本の投資ファンドである日本産業パートナーズが95%、ソニーが5%を出資することで始まった会社だ。現在の株主構成はそれから若干変更され、日本産業パートナーズが出資するVJホールディングス2株式会社が94.4%、ソニー株式会社が5%、経営陣が0.6%となっているが、依然として投資ファンドが出資し、その資金で運営されている企業であることに大きな変化はない。大田氏は日本産業パートナーズ側が指名した経営者で、名実共にソニーから分離した企業から、投資ファンドの出資を受け独立した企業へと脱皮した。
そのVAIOの新社長になった大田氏は、これまでPC業界との関わりはあまりないと本人も言う。
おそらくもともと1年で交代ということになっていたのだろうな。「新生VAIO」はSONYのDeNAの名に恥じない迷走をみせていたが、これで「普通の会社」になるのだろう。
営業力を強化し、製造請負を進める。PCは利益がちゃんと見込めるハイエンドのみに絞り数は追わない。こうした「当たり前のこと」ができないのがSONY-VAIOが迷走している理由なのだと思う。なんなら大田氏はSONYのCEOをやってもいいのではないだろうか。実際SONYも部品メーカーと金融業・映画業の複合体になりつつあるのだし。