「綺麗な上海問屋」を礼賛する人たち
2015-09-15 07:04
京大の教授がこんなTweetをしていた。
などとつぶやいているうちに出会った UPQ(アップ・キューと読むらしい)という会社のホームページ https://make-store.dmm.com/ クリエイティブな香りに満ちたモノたち.
京大教授が礼賛しているのは、日本のメーカーではなく中国メーカーである。UPQという実態のない会社は中国メーカーの製品に色を塗りロゴをつけただけだ。もっともこの教授はその「色彩とロゴのセンス」に「クリエイティブな香り」を感じたのかもしれないが。
不思議なことにこの「日本メーカー」を礼賛する人が何人もいる。
家具やスタビライザーまで作るブランドは非常に珍しいと言えます。そんなUPQには、わずか2カ月たらずで「blue x green」(ブルー・バイ・グリーン)に染まる17製品24モデルを発表した芯のある代表がいました。
引用元:UPQ SIMフリースマホ、50型4K開発秘話。私の作りたいように作り私のものにする決意(更新) - Engadget Japanese
日本の家電メーカーの不振が叫ばれて久しいが、もともと日本の大手家電メーカーも数名の小さな会社から始まったはず。UPQのような1人家電ベンチャーに、不振脱却のためのヒントがある気がするのは私だけではないはずだ。このUPQのケースを見て、ぜひ日本のメーカーの方々に、自分たちにはこのアプローチはまねできないのか、考えてもらいたい。
この人たちは
「真面目に一から設計して、デザインを練って、生産の調整を必死にやって、ユーザテストの結果のフィードバックして必要な法的認証をとって、サポートやサービス体制をちゃんと整えてそして製品発表
なんてばかばかしいよ!
"日本のものづくり"は”中国製品に色を塗ってロゴつけました"でいいじゃん!」
と言いたいらしい。徳力氏にいたっては、かつての日本家電メーカーのそのような存在だったと主張している。
本日の題名「綺麗な上海問屋」というのはSlashdotからの引用。私がここに見るのは「日本の家電メーカーの未来の姿」ではなく
「日本のベンチャーシーンに巣食う気持ち悪い人間関係」
だ。
「指が一本しかはいらないメリケンサック」ログバーを礼賛するTech Crunch Japanとか、綺麗な上海問屋を持ち上げるEngadgetとか、ソニーはもともと上海問屋だったと主張する徳力氏とか、こういう腐ったメディアがスタートアップ界隈の「お友達」と癒着している姿には嫌悪感しか感じない。
それは「公開前は酷評しないのが最低の仁義」とか寝ぼけたことを言っている邦画の制作者と評論家の癒着にも相通づるものがある、、ような気がする。どちらも気持ち悪い。そしてどちらも私には先が見えない。
まず「本当のこと」を言いませんか?そんなにお友達が大切ですか?