自動車とはなんなのか
2015-10-27 06:58
少し前トヨタ博物館に行った。往年の名車が飾ってあった。往年といっても私が20代の頃である。ホンダ・プレリュードはなつかしかった。その昔ナンパ車と呼ばれ、女の子を隣に乗せるための車と思われていたからだ。
そんなことを思い出しながら、ふと道路に目をやる。すると今はそもそもプレリュードのような車自体存在していないことを知る。私が20代の頃が異常だったのかもしれないが、今や自動車は「人とものを運ぶもの」に回帰しつつあるように思える。
おそらくもう少し変化があるだろう。今や情報への接点はスマートフォンになっている。人間が一番触るのはスマホなのだ。であれば、自動車は
「車輪がついて人と車を運べるスマホ」
でなければならない。
確かにこれらのメーカーが車を製造してきた経験は長い。また、ソフトウェアに関する救世主を求めており、フォードでもどのメーカーでも、ソフトウェア関連の求人は増え続けている。
しかし、決定的に欠けているのは、コンピュータを構成するという経験だ。そして、われわれが運転したいと望んでいるのは、深いところでハードウェアとソフトウェアが統合し、デバイス同士が全てつながっているようなコンピュータなのである。引用元:既存の自動車メーカーがテスラやアップルに勝てない理由 (ReadWrite Japan) - Yahoo!ニュース BUSINESS
いつものことだが、そう考えているのは私だけではない。20年後に「自動車会社」は「部品メーカー」になっているかもしれない。AppleやTeslaやGoogleが指定したインタフェースを持つ自動車という名前の部品を供給するだけの存在に。
とはいっても「システムエラー」が起こったときに勝手に再起動を起こしてもらっても困る。いや、iPhoneは再起動してもいいのだが、走行系はちゃんと動いてもらわなくては。こういうシステムの設計は面白そうだな。