間違ったKPI
2015-11-04 07:10
「千葉にある地獄」の業績が「踊り場」にさしかかっているらしい。
売上高は約6%減の2220億円、営業利益は18%減の521億円だった。業績が落ち込んだ主な要因は、これまで好調だった主力のテーマパーク事業の減速だ。今上半期(2015年4~9月)の入園者数は1437万人と、前期比約5%減。昨年開始した夜のイベント「ワンス・アポン・ア・タイム」が2年目となったことと、7~8月の猛暑などの悪天候を会社は減少の理由としている。
一方、ゲスト1人当たりの売上高は1万769円から1万1185円へと伸びた。
興味を持っているのは、彼らが内部でどのようなKPIを設定しているかだ。一人当たりの売上高を重視すれば入場料をどんどんあげればよい。私はデニーズランドが開業直後に行ったことがある人間だ。だからいまだにワンデイパスポートは3000円代とどこかで思っている。
ちなみに、1983年4月15日の開園当初の1デーパスポートは
3,900円だったようです。
それが今や6900円なのだそうな。いや、すばらしい。一人7000円も払って行列に並びたがる人の気持ちは私にはわからない。多分オリエンタルランドもわかっていないのだと思う。
オリエンタルランドは「混雑しているのは認識しているが、今のところアンケート調査などでは顧客満足度の低下は見られない」という。
つまりおそらくオリエンタルランドのKPI的に大した問題は生じていないということになる。いやすばらしい。
KPIを重視することは時として大きな間違いにつながる、と私は思っている。これがその事例なのかどうか本当のところは外部からはわからん。
これはKPIとは関係ないことだが、とりあえずオリエンタルランドの幹部は自分でデニーズランドを堪能してみるといいのではなかろうか。あっさり
「楽しいっす!」
というかもしれないし、その方が幹部として幸せだと思うが。