日の丸家電のいく先
2015-12-14 06:53
今から25年前、アメリカに行った時アメリカの会社が家電を作っていないことに驚いた。信頼性を求めるなら日本の家電を買うし、聞いたことがない会社の製品に賭けるのも怖い。
それから月日は流れ幾星霜、いつか日本がその状況になろうとしている。
東芝と富士通が、パソコン事業統合の検討に入ったことが4日、明らかになった。実現すれば国内シェアは3割を超え、NECレノボ・ジャパングループを抜いてトップとなる。ソニーのパソコン部門が独立した「VAIO」(長野県安曇野市)も統合に合流する可能性がある。
テレビを捨て、パソコンを捨て、ケータイを捨て白物家電は中国に売却し、彼らは一体どこに行こうとしているのだろう。
いや、今や「捨てる決断ができること」がまともな日の丸家電の条件になっているのではないか。先日東京ビッグサイトに行った時、シャープのブースがあるのに驚いた。例の「ロボット電話」を展示していた。彼らはまだそんなことをする余裕があるのか、と思ったが単に「止める決断」ができないだけなのではないか。
シャープは毎年1月に米ラスベガスで開かれる世界最大の家電見本市「CES」への出展を見送る検討を始めた。すでに北米テレビ事業の生産・販売撤退を決め、北米向けスマートフォンも現行機種での終息を検討中。同社主導の北米の一般消費者向け事業はほぼなくなり、費用対効果や出展意義が見いだせなくなっている。
少し前の記事だが「検討にはいった」どころの話ではないだろう、と思う。とはいえこうした日の丸家電の
「判断を先送りする体質」
を日本独自のもの、と誇るわけにはいかない。
CEOのMayerはこの決定にコメントし、「 Alibaba資産を分離することはわれわれが継続中であるビジネスの改革の重要な一部をなす」と従来からの見解を繰り返した。【略】
しかし、Yahooから高価値のAlibaba資産を分離することは本体事業を買収しやすくする効果もありそうだ。ただしこれは本体に従来Yahoo傘下にあったどの事業資産が継承されるかによって大いに変わってくる。
こちらもずるずると衰退を続けている米国Yahoo.コアビジネスを丸ごと売却するという噂があったり、いやCEOはそれを望んでいないという記事がでたりあれこれあった末によくわからない結論がでた。というか何も決断しなかったのかもしれない。
ということをやっていると、米国なのでどんんどん人が出て行く。
米ヤフーはプラシャント・フロリア上級副社長が退職すると発表した。ヤフーでは今年に入り幹部の流出が相次いでいる。
引用元:米ヤフーのフロリア上級副社長が退職-幹部流出に歯止めかからず (Bloomberg) - Yahoo!ニュース BUSINESS
ここが我が国と違うところだが、それがいいことか悪いことかはわからない。