Hard Ball
2016-01-28 06:54
先日「芸能人」は「剣闘士」という名前の奴隷だと書いた。以下のような感想は多くの人に共通することだろう。
が、スターが実は鎖に繋がれた存在であることを舞台監督が暴き立てることは、舞台そのものの夢を根底から突き崩してしまう。
何を言いたいのかというと、私は、SMAPの面々が、あんなに憔悴した表情で、何かに屈服した姿を世間に晒してしまったことの影響を憂慮しているということです。
私のような、夢とはあんまり関係の無いおっさんでさえ、あの映像には、閉塞感を感じて、しばらく塞いだ気持ちになった。
座敷牢の天窓にフタをするみたいなああいう映像を、テレビ局が大得意で配信して、しかもその自分たちの仕事ぶりを自画自賛してやまないでいることは、非常に気持ちの悪いことだ。
(中略)
それでも、あの頃の未来が閉ざされるのを見るのはつらい。
未来は、せめて予測不能であってほしい。
剣闘士はあくまでも見世物であり、足首に繋がれた鎖を見せてはいけない。思い上がった社会主義者たちはそんなことも理解できなくなったらしい。
日本の芸能界がサラリーマン式なら、ハリウッドは完全なる自営業式。タレントは、自分のキャリアを自分でコントロールし、その代わり、責任も、全部自分で持つのだ。
引用元:“SMAP騒動”は起こらない。タレントが自分で自分をプロデュースする“自営業”式ハリウッドの構造(猿渡由紀) - 個人 - Yahoo!ニュース
エンターテイメントの質において、日本は米国の足元にも及ばないことについてはいろいろ理由があるだろう。そもそも観客が、という意見もあろうが私は日本のエンターテイメント業界の社会主義的体質にその一番大きな理由があると思う。
個人が裁量と責任を持つ。その結果によりリターンの白黒がはっきりする。この方式は何事も「まあ平均から始める」我が国の思考方法に馴染まないことは明白。しかしそこから何かを学ぶ必要があると思う。エンターテイメント業界だけではなく、他の業界も。
いや、話を戻そう。何度か書いたことだが、
「予測不可能なガチバトル」
こそが最も長く続くエンターテイメントだ、というのは米国が得た悟り。そう思えばSMAPやベッキーがどうのより米国大統領選挙のほうがはるかに面白い。
不測の事態が起こったら?
高濱:その時はその時。出馬を断念したジョー・バイデン副大統領が急きょ立候補する可能性もあるでしょうし、無所属で立候補する可能性を探っている元ニューヨーク市長のマイケル・ブルンバーグ氏が大統領選に加わる可能性が高まるかもしれません。まさに政治の世界は「一寸先は闇」です。
最近Apple TV経由で大統領選挙のニュースを見ることが多い。そして思うのだ。トランプは確かに過激な発言をする。しかし単純な馬鹿では無い。彼を鳩山や菅や渡辺(みんなの党)のような人間と同列に語るべきでは無い。
というわけで一つ予言をしておく。
もしトランプが共和党の大統領候補になった場合、誰かが米国の新聞に全面広告を出す。
We love and respect USA.
Please do not disappoint us.
さて11月まであれこれ楽しみだ。