日本の「一流企業」のプレゼン

2016-01-26 06:58

何度か書いたことだが「型」にはまるのが日本の強みでもあり、弱みでもある。そしてこの人たちに言えば、それが「弱み」としてでているとしか思えない。

NECのプレゼン資料

引用元:PC Watch

引用元のページを見てもらうと、「日本の一流企業」が作ったプレゼンテーション資料がたくさん掲載されている。(ここではNECの例を挙げたが別に彼らが突出しているわけではない)こんなゴミを人前で提示できる人間は脳死しているとしか思えない。

まず第一にこんなもの大画面で見せられても誰も読みはしない。絶大なる忍耐心を持って読んだとしても何も書いていない。そもそも何も言うことがないのなら黙って「プレゼン資料のコピー」でも配布していればよいのだ。きっと色使いとかフォントとかアイコンは社内の「デザイナー」に作らせたのだろうが、私としてはそのデザイナーに心から同情する。

「2016年のPC事業の販売計画は前年比10%以上の成長を見込んでいる」との質問には、7社が○。WindowsのOEM先である他社に配慮したのか、あるいはSurfaceをPCと捉えなかったのか、日本マイクロソフトだけが×。

引用元:2016年、PC市場は10%以上の成長が見込まれる!? ~JCSSA、新春セミナーでハードメーカー9社が事業戦略を披露 - PC Watch

新春セミナーだから「おめでたいこと」を言わなければならないという「型」がある。だから「10%以上成長」とか言うのだろうが、これも一種の才能だと思う。みなさん、とりあえず「本当のこと」を言うところから始めませんか?とかいう問いかけが通じるような人間は、この席には座れんだろうな。