地獄のビジネスモデル
2016-02-23 07:08
アメリカで連休にオーランドのあれこれに行ったことがある。確かに並んではいたな。でもクリスマスに行った時はそんなに混んでいたイメージがない。
それに比べると日本のテーマパークは地獄としか言いようがない。一昨年の年末USJにいった。むちゃくちゃ高かったが、その余分の出費のおかげであまり待たずに回れた。しかしアトラクションの待ち時間が5時間というのは。。あんな出費は2度と許容できない。ディズニーランドは数年前に家族で行って懲りたから、日本では2度といかないと思う。
しかし
不思議なことにそこに大金払って行く人は後を絶たない。というわけで両テーマパークは毎年「強気の値上げ」をする。
SMBCフレンド調査センターの田中俊アナリストは「欧米のテーマパークに比べると、日本の入場料はまだ割安。東京ディズニーリゾートは1万円近くまで値上げの余地があるのでは」と、会社の強気の姿勢に一定の評価をする。
ただし「キャパシティーの限界」と「顧客満足」という問題、さらに許容される価格水準はどこにあるか、これらの要素は相互に関係し合うだけに、慎重な戦略策定が求められる。
そりゃ確かに「割安」かもしれないが、あの無茶苦茶な混雑は日本特有ではないかと思う。いっそのこと入場料2万円くらいに値上げするといいのではなかろうか。3倍にして入場者数が1/3に減ればちょうどいい具合ではないかな。いや、それでも待ち時間が1時間ちょっとになるだけ。割に合わない。
つまり
両テーマパークはとっくに破綻していると思うのだ。パチンコ、ソーシャルゲームと同じくわけのわからないものに律儀に大金をつぎ込み、混雑と待ち行列を「当たり前」とみなす日本人の特性にすがって生きているにすぎない。というかあれだ。タバコと同じだ。私が子供の頃はタバコは一箱百円とかだったように記憶している。いまや同じセブンスターは440円。それでも吸う人は吸う。デニーズランドが一人3万円になっても行く人は行くだろう。そして混雑は大して緩和されないにちがいない。
それでも「夢と魔法の国」だからいいではないか、と考えるのがKPIというもの。売り上げ利益過去最高額を更新!願わくば私が生きているうちに彼らが破断面を超えるところを見たいものだが。