イノベーションに必須なこと
2016-03-15 07:26
イノベーションというか、とにかく新しいものだな。小さな組織で大きく儲けるための方法。逆に言うと、大きな企業が大きく時間をかけて取り組むべき問題もちゃんと存在する。宇宙開発とかね。(最近はこの分野もベンチャーがのしてきているが)
だからスタートアップが目指すべきなのは、「今はまだコンセンサスが取れていないけれど実は正しいアイデア」です。ただ単に正しいだけではスタートアップには十分ではないと言われています。
ここで注目してほしいのは「コンセンサスが取れていないけど」という部分。逆に言えば「多くの人数が合意する問題」というのは誰もが気がついている問題であり、スタートアップが目指すべき問題ではない。つまりスタートアップは合意なしにスタートしなければならない。
『イノベーションと企業家精神』のなかでドラッカーはこう書いています。
イノベーションに対する最高の賛辞は、「なぜ、自分には思いつかなかったか」である。
つまり、イノベーションとはすぐそこにあったのに気付けなかった何かから生まれる、とも言えるのではないかと思います。
ほとんどの人は、その問題に気づいていないか「そういいうもんだ」と諦めている。それを諦めないのがイノベーション。狂っているともいえるし、馬鹿げているとも言える。一つだけ確かなのは
「合意がとれないこと」
だから
私は会社でよく行われる「アイディアコンテスト」が大嫌いである。今の会社で行われたそれで、いくばくか賞金をもらい家計の破綻を防いできたとはいえ、アイディアコンテストはゴミだと心の中で思っている。なぜならそれは
「みんながああ、そうだね」
と思う問題の解決だから。
「そんなの、、よくわかんないよ」
というのがイノベーション。人気投票とは対極に存在している。
話はずれる
そういう意味では、学会の「査読制度」も大嫌いだ。結局そつのない論文が採択される。先日あるワークショップの査読会議にいったのだが
「研究の新規性、有効性はよくわからないが論文はよくかけている」
という理由で誰かが採択を進める発言をしていて唖然とした。なんだその評価基準は。そして何人かで点をつけその平均点で上から採用していく。それは大企業のやり方であって、新しい課題にチャレンジする学会がとるべき方法ではない、って誰もきいちゃいないか。