KPIが会社を滅ぼす

2016-03-02 07:06

というわけで最近とみに嫌いになっているKPI/KGIである。私が考えるということは、同じことを考えている人はさらに多いということだ。

そもそも、部分最適である「CPA」至上主義がそのブランドや企業にとって本当に寄与しているかをもっとよく思考せねばならないだろう。たとえその部分だけを上からミッションとされていてもである。またそうした部分最適管理でマーケティング効果を管理できていると勘違いしている「上」はさらに問題である。

引用元:なぜネット専業のアドマンは「広告人」として育たないのか - 業界人間ベム

CPAはCost per acquisitionなんだそうな。広告で一人獲得するのにいくらかかるか?ということ。しかしそれは「短期的な部分最適」でしかない。

もしその数字ばかりをみていると、会社がやることは目先&小手先の改善ばかりになり、しまいには滅びる。

こういうことだ。

KPIだKGIだのは複雑で有機的なシステムを簡単な数字に次元縮退し、単純化してみせる。それは確かに「管理」に便利だが、現実とはかけ離れている。その事実を忘れて

「PDCAサイクルでKPI/KGIを改善」

とか真面目に言っている人間は馬鹿としかいいようがない。

その「馬鹿」ばかりが集まった会社の筆頭がDeNAとGREEだと思う。なぜクズゲームを量産できるのか長年不思議だったのだが、彼らにとっては

「売り上げと利益」

が聖なる存在であり、それさえ上がれば心の底からHappyなのだな。どんな人にも居場所がある、というのはいいことだ。