「顧客」を見下す職業
2016-03-17 06:53
ベスト・アンド・ブライテストというベトナム戦争時のアメリカ政府の内幕を描いた本がある。そこにこんなくだりがあったと記憶している。
南ベトナムの指導者をアメリカ政府の要人が「東洋のチャーチル」と持ち上げた。陰で「本気か?」と聞かれた要人は「そんなわけないだろう」と言った。
こういう態度は当時の米国政府要人が、ベトナムをどれだけ見下していたかを雄弁に物語る。バカだが、ゴミどもの統治にはまあ適役だろう、というものだ。ちなみに大企業が「子会社」の社員を見下すのも同じ図式である。大企業では出世できバカだけど、まあ子会社のゴミどもの社長には適役だ、と。ゴミを社長として仰がなければならない人間の都合にはかまっていられない。
なぜこんなことを言い出したかといえば、清原という男の醜聞が逮捕後に次から次へとでてくるのを見たからだ。
私が子供の頃、
黄金時代の西武の大ファンだったので、
私の中で清原は大スターです。
清原の自伝を読んでいなかったので、
読んでみました。
読み終わったあとに感動してしまういい本です。
これは一読者の素直な感想だと思う。このブログを書いた人がこう「信じ込まされる」ような取り上げ方だったんだよ。当時は。おそらく当時から実際に接した人は
「金をもったガキ。遠からず破綻する」
だということがわかっていたのだと思う。しかしそれで金を稼ごうと思えば、英雄に祭り立てるしか無い。かくして後ろ暗いところには目をつぶり「男清原!」と囃し立てる。大衆は騙されたがっているというのは確かだと思うが、こうした態度は「観客」を馬鹿にしきっていなければできないことでもある。
本来こうした「真実の姿を報道する」のが使命なはずのメディアだが、逆に詐欺に加担することが使命、と考えているようだ。かくして真実はセンテンススプリングと2chにしか存在しないことになる。
フジテレビが社運を賭けて4月4日からスタートさせる平日深夜の大型報道情報番組「ユアタイム~あなたの時間~」のメインキャスター、ショーン・マクアードル川上氏(47)に学歴詐称疑惑が浮上した。
メインキャスターの経歴調査?そんなのどうでもいいんだよ。かっこよく見えれば。かくして忌野が歌うところの「子供騙しのモンキービジネス」は続く。
クールなモデル顔からは想像できないような苦労人であったことが分かったショーンKさん。
人間て、どんな状況でも目標や夢があればストイックに頑張れるんですね。
というか、そういう人でないと成功は出来ないのでしょう。
ちょっと、今までと見る目が変わりました(いい意味で)!