最下等のポルノ

2016-03-31 07:03

うろ覚だが、ビン・ラディンを暗殺した米軍は、彼のPCからエロ動画を発掘したとかそんなニュースを読んだ記憶がある。何が言いたいかというと男性はかなりの高確率でそういう動画が好きだ、ということ。もちろん私はそんなもの見ませんよ。失敬な!

でもっていつか書いた「なろう系」の発想の貧困さについてまた考えることとなった。「なろう系」の都合の良い展開はなんなんだと思っていたがこの言葉を聞いて納得がいった。

ポルノ映画やAVのような、と表現する人もいる。瞬間的欲求を叶えるソレということだろう。そういったモノは常に人気であり、必要であり、何故か蔑まれる。

引用元:ネット世代の雑評論 所謂「なろう系」とは

現実にはありえないが、「こんなことあったらいいな」の夢想を形にした、という点ではたしかに男性が見るポルノと同等である。ちなみにサラリーマンが見るポルノはこれである。

『課長島耕作』は大きく3部構成。
初期…セコく立ち回りながら1話に1人ずつ不倫セックスするクズ(1巻)
中期…妻子と別居しながら1巻に1人ずつじっくり不倫セックス(〜7巻)
後期…ラスボス大町久美子に出会い正式離婚、性欲は落ち着き重役と女の力で社内権力闘争の修羅地獄(7巻〜)

引用元:須藤玲司さんはTwitterを使っています:

綺麗な女性をとっかえひっかえしてどんどん出世するのが日本のサラリーマンの夢なんだろうな。こんなことありえない、とわかっていながらその姿にいっときの安らぎを見出す、と。

とはいえ

その中にも「なるほど」と思わせるものはある。量産されるAVの中にもヘンリー塚本のように昭和テイストをかもしだすものが人気だったり(ところでヘンリー塚本って誰ですか?)課長島耕作はどうしようもない作品だったが、同じ作者の物語にいいものもあったように記憶している。

そう考えると

ポルノの中にもいろいろなものがあることがわかる。そしておそらくなろう系に存在すると言われるこれらはその最下層(私が勝手につけた序列だが)に位置するのではないか。

例を挙げましょう。先述の『~オンライン』という題名の小説はなろうに幾つあるでしょうか?さらに内容が“デスゲーム”“AIが暴走して・・・”“異世界に繋がっていて・・・”etc・・・。内容までもが一致します。さらに主人公が最強とくれば・・・(笑)

まだまだあります。

『スライム、ゴブリンなどの世間一般に知られる弱小からの成り上がり小説』や『主人公最強+スキル小説』に『ギルド(G~Sランク、~帝、依頼でランクアップ)』等々。
さぁ、これでランキング入り小説の大半は説明できたんじゃないでしょうか?(笑)

引用元:なろう作家、読者の皆さま方へ - なろう作家、読者の皆さま方へ

いつの日かなろう系からも、あるいは小学生のアイドルユーチューバーからも「これは」と思うものがでてくるのかもしれないし、そうではないかもしれない。もしそうならないとすれば、それはまた考察に値する事象ではないかと思う。