真田丸
2016-03-30 06:55
奥様以外の我が家が見る唯一のチャンネルがNHKである。でもって今年は真田丸がお気に入りだ。(去年の大河は一回も見なかったが)
三谷某という人は、ギャラクシー街道というトンデモ映画でその先行きが心配されたが、真田丸を見ている限り大丈夫なのではないだろうか。こうなるとそもそもギャラクシー街道がなんだったのか、という疑問が湧くわけで、そこには何か面白い物語があるに違いない。
でもって
今の所真田家の次男坊こと真田幸村は、戦であっても人を殺すのを忌避する人物として描かれている。しかしながら大河ドラマの宿命によって最後の「イベント」は確定している。彼は敗けが決まっている豊臣方につき、最後は徳川家康目掛けて自殺的な突進をするのだ。
というわけで
今興味深く見ているのは、ここからどうやってその「万歳突撃」につなぐのか、という点。一番traditionalでありきたりなのが
「豊臣家への義を重んじた」
というものだが、序盤の展開からしてそれはありえないように思うしそれではつまらん。黒田官兵衛だとあれだよね。とにかく戦のない世を実現するため、それを達成してくれそうな人を盛り立てた、で一貫していたのだけど。
今ぼんやり考えているのは「最後の突撃は己の首をとらせることにより、部下たちを逃がす方策でした」とかそんなの。きっとこれより面白い理由付けを考えてくれると思う、と鑑賞側は気楽だね。
さて
この真田信繁という人は中年から初老の守護聖人でもある。活躍しながらも不遇な期間を過ごし、最後に活躍の場を与えられるというのは中年サラリーマンの一つの夢ではなかろうか。とはいえそこらへんをどうドラマで描いてくれるのかも楽しみの一つ。
などと書きながらため息をついている場合ではないのだが。