ニッポンのセンセイ

2016-03-04 07:12

日本において先生と呼ばれる人種はろくなものではない、と聞くことがあり、個人的にとても賛同する。

最近まで知らなかったのだが、中学入試には「繰上げ合格」というものがあるのだそうな。ところが学校によってはいつまでもその「繰上げ合格終了」の通知を出さないらしい。すると何が起こるか。

学校HPに「本年度の中学受験は全て終了しました」…その1文があれば良いだけなのに、何故に配慮しないのか?疑問でしたし、苦しんだ身としては、ある種の怒りすら感じてしまいます。
ある学校では、繰上げ合格の連絡は~3月中旬とか明記していますが、10年に1人あるか?無いか?、いや、ほぼ無い確率の為に、人がどんなに苦しんでいるのか?を考えて欲しいと思います。

引用元:繰上げ合格制度について|桜日記 明日 春になぁれ! 中学受験 桜からのメッセージ

どうしてもその学校に入りたい、という人はずっと苦しむことになる。いつまでも繰上げ終了の通知がない。諦めきれない。もう3月なのに。

でもって前掲の疑問を抱いた人が恩師に聞いたところこういう回答とのこと。

例えば、2月20日にそういう終了案内を出して、その後に入学予定者が何かしらの理由で辞退されたらどうするのよ?
経営的には、もう1人追加出さなきゃいかんでしょ?
中高の6年間だと何百万だよ、先生1人の人件費だからね。

引用元:繰上げ合格制度について|桜日記 明日 春になぁれ! 中学受験 桜からのメッセージ

さすがニッポンのセンセイ。自分のことしか考えていない。このセンセイに反論するのは簡単。別に入学式前でなくても退学する人はいるでしょ?親が海外に転勤になるかもしれず、本人に理由があるかもしれず。

それを全部「先生一人分の人件費」理論で押し切るつもり?

受験生とその親は、一旦受験してしまった以上学校に対して立場が弱い。黙っていれば不合格。学校の都合ができれば「追加で合格です。おめでとうございます」と電話一本で、数百万の収入が確保される。彼らにしてみれば受験生は全て「札束」に見えているんだろう。

その自分の強い立場をとことん利用しよう、というのはGREEやDeNAにも相通じる態度。いやセンセイ、すごいです。メガベンチャーに行ってもやっていけますよ!

学校の先生はある程度の権威をもつべき、というのには賛同する。しかし過去の日本においてはその「権威」が行き過ぎていたのも事実だと思う。ではどこにあるべきなのか。あまりこうした議論を見かけないような気もするが、それは私の見聞の範囲が狭いせいだろうな。