Microsoft Buildのキーノートを見たよ
2016-04-06 07:41
会計年度が改まるとき、いろいろなごたごたがある。仕事が許されない日があったので、今年のMicrosoft Buildのキーノートを見た。
Microsoftの伝統芸とも言える
「わざとらしい歓声」
は健在。ただしどうもプレゼンターが個別に手配しているらしく、本来歓声が起こってもおかしくない場面で静かだったり、どうでもいい場面で歓声が上がったりする。
プレゼンにおいて適度な自己顕示欲は悪くないが自分が発表しようとしている内容より、自分をアピールしたくなるとプレゼンテーションは破綻する。最近でてくる小太りの帽子おじさんがいるのだが、いつもわざとらしく斜めにかぶった帽子と
"What do you think about that?"
という煽り文句しか記憶に残らない。
でもって今年は例年に比べ地味だった。本来WindowsがLinuxと一部融合すると発表すれば大騒ぎになったのだろうが、なぜかbashが使える、とさらっと言っただけだったし。
これは「MicrosoftはプラットフォームをOSからOffice+Azureに切り替えた」という方針転換に伴うものだろう。
Nadellaは自社の将来がWindowsと共にあるわけではないと考えるようになったのかもしれない。Windowsではなく、AzureとOffice 365にあると。そうであるなら、Buildでその2つに強く焦点を当てていた理由が説明できる。
つまりOfficeが動けば、OSはなんでもいいのだ。だからWindowsにかつての天敵だったLinuxを統合することも厭わない。これは正しい動きだと思う。
HoloLensは完成度が増しているらしい。目にするレビューは好意的だが、問題は例によってアプリケーションなのであった。残念ながらこの点においてもMicrosoftは苦闘している。(彼らがそれを認識していればだが)ナデラの方針は正しいと思うが彼の話は長くてつまらん。
時々観客席が映し出される。さっきからあがっている歓声はだれが上げているのか。全般的にみんな真面目な顔をして座っている。
いや、ビデオを見返してみたらちゃんと笑顔の人もいた。これだから偏見に凝り固まったApple原理主義者は...
この女性を写したのがあまり意図せずのことなのか、単にLumiaを持っている人がみつからなかったのか、はてまたMicrosoftの新しいアプローチを代表する写真としたかったのか、などというのは考えすぎなのだろうな。