夕日を眺めながら

2016-04-05 07:09

これが30年前なら大ニュースだったのだろうな。

今のところ、Future Labの詳細情報は乏しい。Sonyはそれを使って新しいガジェットを披露し、将来のユーザーになる人びとからのフィードバックを得たいようだ。自社専用のKickstarterみたいだな。

2015年の夏にSonyは日本で、First Flightという似たようなサービスをローンチした。そこではSonyのガジェットをクラウドファンディングし、それから市場に出す。Sonyはこれまで、5つのガジェットをFirst Flightに置いた。Future LabがFirst Flightをリプレースするのか、それも分からない。

引用元:SonyのFuture Labから再び、Walkmanのような先進的ヒット作が生まれるだろうか | TechCrunch Japan

今このFuture LabのFacebookページをみたが、ちらほら「いいね」がついている。一番印象的なのはモデルのお姉さんの服の色。社内的にはFirst Flightは製品化をめざすものであり、Future Labはコンセプトモデルの共有だ、とかなんとか区別がついているんだろうなあ、とぼんやり思う。あるいは単にSXSWに出展するときそれらしい名前をつけただけかもしれない。

この「中の人には決定的な区別があるが、外からみるとわけがわからない」というのを見ていると、

メモリースティック・ウォークマン

VAIOミュージック・クリップ

ネットワーク・ウォークマン

を並べて売っていたころのことを思い出す。今から考えれば「愚行」以外の何物でもないが、当時はそれなりに話題になったんだよね。

東芝は崩壊し、シャープは買収された。ソニーはこのまま金融と映画とイメージデバイスのわけがわからない集合体になっていくのだろう。そうした落日を見ながら考える。企業の体質はちっとやそっとじゃかわらんものだな。