生マリッサ・メイヤーを見たよ
2016-05-16 06:46
諸事情がありCHI2016というカンファレンスに参加していた。火曜日から木曜日まで朝一番のイベントは招待講演である。でもって今日書きたいのはマリッサ・メイヤーとStanfordの教授の対談について。
親愛なるマリッサについてはこのブログで何度か言及している。とはいえ私が元にしているのは全て誰かが書いた情報。私は彼女の顔を見たこともない。その状態でいろいろ書くのはいかがなものか、とちょっとだけ考えないわけでもない。というわけでがんばって早起きして聞いた。
まず気がついたのは、彼女が異常な早口でしゃべること。とはいへ言葉の発音は明瞭なので聞き取ることはできる。。。と思っていた最初は。
膝にPCを乗せ彼女が面白いことを言ったら書き取ろうと思っていた。しかし結果としてあまり書き取ることはなかった。
おそらくは私のヒアリング能力が追いついてないためだと思う。しかしもしそれだけでないとすれば、彼女は何を言っているのかわからない。あれもあるよね。こういうことも言えます。べらべらべらと喋りまくるが結局何が言いたのかわからない。講演の間じゅう北米英語でよくつかわれる
bra bra bra
という文字が頭の中を巡り続ける。聞き取れてなおかつ特徴的だったと思うのは以下のやりとりである。
司会者が「変わっていく動機について」質問をする。教授はこう答える。そろそろ変えるべきだと思うこと、それに新しいことを学ぶのは楽しい。どうもこの教授は過去に専攻をだいぶ変えているようだ。
でもって次にメイヤーがこう述べる。「教授がサバティカルでgoogleにきたとき、検索結果にdo it differentlyとうボタンをつけることを提案した。それがいつも頭にある。」
まずとっさにこのエピソードを思い出した「頭の良さ」を感じる。さらに自分と並んで座っている教授を持ち上げる「賢さ」も感じる。しかし彼女は質問に対して全く答えていない。
彼女の講演からは、頭の良さ、回転の速さは感じられるがこういう人間を集団のトップに置くのは間違っていると考える。じゃあ誰だったらYahooを救えたのかという議論とは別に、このCEOの下で働かなくてはならない人には同情する。結局彼女がYahooのCEOになって何がしたかったのかはおそらく誰にもわからない。彼女はそういう人なのだと思う。