モービルアイ530をつけたよ

2016-06-25 18:27

私は早期に人間による自動車の運転は違法化されるべきだと思っている。いや、それは極端すぎるだろうという意見もあろう。確かにそうかもしれないが、事故を軽減する技術はそこまで来ているのだ。

自動車会社がほぼ無意味な燃費などでなく、衝突予防の機能を競っているのは良いことだと思う。さて、問題は自分がどうするか。財布の中を覗き込めば、しばらくアイサイト3搭載のスバル車など購入できないことがわかる。そもそも、我が家で運転する人は二人とも下手だからアイサイト3搭載車はでかすぎるし。

ではどうするか。「運転事故死にこれほど世間が無関心なのはけしからん」と言いながら結局丸腰で車に乗り続けている。こんなことでいいのか。後付けで、自動ブレーキでなくてもいいから少しでも改善する方法はないか。Googleの神様にお伺いをたてあれこれ探す。するとモービルアイという製品があることを知る。

定価は15万5千円、それにセットアップが3万5千円+消費税。値段を考えるとやはり動きが止まる。有言不実行とはこのことだと理性でわかってはいるのだが。

などと考えることしばらく。SAM Projectというサイトで21,000円引きのシークレットセールをやっていることを知る。えい、この機会に買ってしまおう。おまけにブログに書くと5000円相当の商品券がもらえるという。ああ、これは私のために存在するセールではなかろうか。

というわけでフォーマットから問い合わせのメールを送る。ぽんぽんと話が進み、手付金を振り込む。一週間の出張があり、それから帰り、時差ぼけが治ってきたところで「取り付けをお願いできませんでしょうか」とメールを出す。幸いにして希望の日が空いていた。

朝の9時半に車を持っていく。インターネットでたまたま見つけたサイトが、私の家の近くだったというのも何かのご縁だろう。車を置くと車で最寄りの駅まで送ってくれる。家であれこれやっていると午後3時前に電話がなる。取り付けがほぼ終わりそうとのことで最寄り駅に行く。するとモービルアイが取り付けられた車でピックアップしてもらえた。実際に動作を説明してもらいながら事務所に戻る。残金を渡し簡単に説明してもらって取り付け完了。いや、すばらしくスムーズだ。というわけで帰り道さっそくあれこれ試して見る。

カメラ

カメラはこんな感じで、ミラーの裏側に取り付けられている。

カメラ

外側からみるとこんな感じこの位置にあった車検のシールは綺麗に傍に移されていた。

シール

ディスプレイはこんな感じ。

ディスプレイ

前に何もいないときは、点が表示されているのだが、前方に車両を検知するとこのように車両マークが表示される。

そして停止する位置が近すぎると警告音が鳴り、車のアイコンが赤くなる。

警告アイコン


一旦停止しても、そこから前にそろそろ動いていくと警告音がなる。これは助かる。当然のことながら反対車線の車にはほぼ反応しない。

細い道を走っていたので人が何度か前を横切ったり、あるいは前方を歩いていたりした。写真はないが、そのたびに赤い人型アイコンが表示される。自転車が前を通った時も人型アイコンが表示されたようなきがするが定かではない。

運転しているうち、私は停車時に車間距離を詰めすぎていることに気がつく。どこにも正解はないのだが、意識して間隔をとることにしよう。そのほうが安全だ。説明をうけた車線逸脱警報は55km以上で動くらしく本日はまだ試していない。

エンジニアの端くれとしては、一つのカメラでよくここまで精度よく車両(距離を含め)検出できるものだと感心する。画像認識というのは常にノイズや誤検出との戦い。それを考えれば、ほぼ間違いなく検出しているのには驚かざるをえない。私なら

「画像だけじゃ無理。レーダーとハイブリッドにしなさい」

というところだが。

まだ少し使っただけだが、このシステムは少なくとも人間の運転を慎重にする効果があると思う。ブレーキと連動していないから自動ブレーキは効かないが、運転手が慎重になればおそらく効果があるだろう。

このシステムをつかいながらあと数年は今の車でがんばろう。その頃には衝突予防装置がもっと進歩していることを願いながら。