Party is over

2016-06-21 07:28

WWDC2016から帰ってきた。ひどい疲労は残っているが、なんとかまともな作業ができそう。となるとやる事は山積みである。

今回は「ベイエリア在住日本人エンジニアの集まり」に参加できた。そこでものすごく日本語を上手にしゃべるアジア系の人に

「なぜ高い金払って会議に参加するんですか?ビデオじゃだめなんですか?」

と聞かれた。

Facebookには今回WWDC及びその周辺イベントに参加した人たちのグループがあり、そこでは

「来年チケットが外れても参加します」

という意見がすでに複数見られる。

アジア系の人の疑問にロジックで答えることは容易ではない。リアルタイムでビデオはストリーミングされるし、最近はサンプルのアップロードも早い。確かにWWDCに行けばラボで直接Appleのエンジニアとしゃべることができるのは確かだが、それだけのために17万7千円はらうのか?今や異常に高騰したSan Fransiscoのホテル代を払うのか?

これをなんとか行ったことがない人にも伝えられないか、というのが今の私が直面している最大の問題である。7月1日に弊社でWWDC情報共有会があるんですよ。そこで最初にしゃべるんですよ。プレゼンの構成はWWDC初日の晩、時差ぼけで眠れないベッドの中で考えた。題名は

"Three messages"

というわけで三つのメッセージの最後の一つはDiversity.ビデオを見直して知ったのだが、キーノートの冒頭黙祷を捧げた時Timはなんどか目を拭っていたのだな。WWDCに行くと本当に色々な人がいる。そして彼らの彼女たちはただ「いいものを作りたい」と思っている。それだからコードを書かない人間には全く何のことかわからない新機能に心からの拍手を送る。

あの場のもつ力をどうしたら行ったことがない人に伝えられるだろう?あと10日あまり。ぎりぎり悩む。