本当のことを言おう

2016-06-01 07:02

今ではもう誰もが忘れてしまったことだが、少し前まで3キャリアは定期的に新製品発表を大々的に行っていた。DocomoならKenWatanabeとか堀北某、Softbankなら上戸某がでてきてどうでもいいことを言い、カメラに向かって笑顔を見せていた。

それが終焉したのは、そのサイクルでの新製品発表に意味がなくなったから、というのは理由の半分。もう一つの理由は「意味がない」とソフトバンク(だったと思う)が最初に一抜けしたから。

これは別にキャリアが相談して「このサイクルで新製品を発表しよう」と決めたわけではない。なーんとなくそういうサイクルができあがり、一旦できあがるとそれに皆が滑稽なほど拘束されることになる。どの国にもこうしたことはあると思うが、わが国ではそれがかなり極端な形で行われる。

サムソンは毎年律儀にGalaxySの数を増やす。ソニーは少し前まで「完成型」だのを毎年出していた。あげくにはその「型」を維持するためこんなことまでやってのけた。

要は、国内ユーザーは「新型フラッグシップ」を欲しており、フラッグシップとして認知されるには3→4への番号のアップが必須だった、ということでしょうか。

引用元:ソニー、Xperia Z3+をZ4で発売した理由を説明-「日本のユーザーはフラッグシップを欲しているから」 | スマホ評価・不具合ニュース

でもってユーザの(願わくば短期的な)反発を恐れないAppleである。日経がこんなことを言い出した。

Apple will likely take three years between full-model changes of its iPhone devices, a year longer than the current cycle.

引用元:Exclusive: Apple to extend iPhone's product cycle- Nikkei Asian Review

おそらく次の製品に対してはこの考えは正しい。しかし私の考えではこの「サイクル」というのは馬鹿げたものだ。株価の維持がどうの、新商品がでないと販売店がどうのという議論もあろう。日本の自動車メーカーが名前だけ違う同一車種をやたら作っていたのはそういう理由だとか聞いたことがある。

しかし

それらはすべて「供給者側の馬鹿げた論理」であり、本質とは関係ない。大きな飛躍を遂げるのには時間が必要であるならば、それを確保すべき。もちろんそんなことができるのは、懐に余裕がある企業だけだが、Appleはその数少ない企業の一つだ。

とはいえ

私が愛読する(会社の中で貸したら返してもらえなくなったから、今手元にないが)G.M.ワインバーグの本にこういう言葉がある

「新しいものに付き合わなければならないとすれば、一つずつにしよう」

一気にリフレッシュとやって全部再設計を試みるとかなりの高確率で失敗する。iPhoneですらOSのベースはOS Xだったのだ。全部一から造ろうとしたNewtonがどうなったか知っているのは年寄りだけか。

というわけで

今年の秋に発売されるiPhoneで(あえてiPhone7とは呼ばない)Appleはいくつか新しい試みを試験すると思う。仮に外観が6と変わらなくてもその中身にはチャレンジがいくつか含まれる。そして来年発表される新機種ではそれらを踏まえデザインが変更されるに違いない。

何が言いたいかというと

私はまだしばらくiPhone4Sで頑張るということ。今年買うとすればMac Bookだな。。。一年に二つは買えないし。というかもうiPhoneは諦めてiPhone SEでがんばろうかな。。。最近

「このアプリはお手持ちの機種には対応していません」

という悲しいメッセージを見た。これを見ることはこれから増えるに違いない。