飛行機にのるたびに

2016-07-15 06:41

毎度飛行機に乗ると、出発前にあれこれ儀式がある。そこで救命胴衣のつけ方を教わる。昔は実演が多かったが、最近ビデオばかりなのは残念なことだ。

最近ふと気がついた。

「これって役に立つのか?」

飛行機事故のニュースを不幸にして時々聞く。しかしそこで安全ビデオに示されているような状況は記憶にない。飛行機は無事に着陸するか爆発するか墜落するかで、すいーっと安全に着水することなど記憶にない。であれば、あの儀式に何の意味があるのか。

そう思って検索すればたちまち答えが出てくるのが最近の世の中である。

飛行機が着水したときは座席の下の救命胴衣を着れば助かる。そう思っているかもしれないが、実のところ、民間航空機が着水した最近の事例を見る限り、救命胴衣のおかげで命拾いしたというケースは1件もない。

引用元:飛行機の救命胴衣は本当に必要か - WSJ

引用記事にはあれこれ興味深い話題が並んでいる。つまるところ

「役に立ったことはないが、水の上を飛ぶのに着水したときの備えがないのはおかしいでしょう。常識で考えてください」

ということらしい。そういわれれば、飛行航路をみるたび「ああ、地上からだいぶ離れたなあ。ここだとどう考えても泳いでたどり着けそうにない」とか考えている。そもそも1kmだって泳げるかどうかあやしいものなのに。

であれば確かに「精神安定剤」としての救命胴衣には意味が有る、ということなのだろう。商用宇宙飛行が実現した時には

「緊急時の宇宙服の着用方法」

が説明されるのだろうか。