サイバーダインという会社

2016-08-17 06:46

だいぶ前職を探していた時、人材コンサルタントからサイバーダインという会社を紹介された。しばらくほったらかしにされた後、お断りが来たのだが、そんな縁もあり何かとニュースは気にかけていた。

体の外に装着するロボットスーツのようなものを開発しているとは知っていた。あと筑波大学の教授が社長だとも。

ダイワハウスと提携したとか、マザーズに上場したとかいろいろな話がある。そして先日こんな記事を読んだ。

Cyberdyne サイバーダインは世界で最も途方もなく低価な株券です。
日本の投資家の方に細心の注意をはらうことをお勧めします。
ターゲットプライス:300 円
http://www.citronresearch.com/wp-content/uploads/2016/08/cyberdyne-final_a-Japanese.pdf …

引用元:ざら速(ザラ場速報) LV20さんのツイート

元記事にもあるが、レポートに「うんこ」の絵が入っているような内容をどこまで真剣にとるべきか。しかし読んでみたのだが、確かに「虚構」と考えざるをえない要素は存在している。今Wikipediaを見れば2004年設立、従業員100余名で売り上げはたったの6億である。

株価というのは美人コンテストのようなものだ、と聞いたことがある。とはいえこれはあまりにも実態を反映していない。そして将来が明るいかといえばとてもそうは思えない。指摘された内容をみて、サイバーダインがだした「決算説明資料」を読むと、確かに指摘された通りの内容が存在している。

こうした「空売り屋」の害悪については私は十分に知らない。今読んでいる「リーマン・コンフィデンシャル」ではアインホーンという人がリーマンブラザーズの決算報告の虚偽を喝破したとある。根拠のない噂は唾棄すべきだが、まともな指摘がなされないのも同様に困る。日本に再生の芽があるとすれば

「まずまちがっていることは間違っていると認める」

ところからではないかと常々思っている。サイバーダインはこの報告書に反論してくれるそうだから、今から楽しみにしていよう。