いくつかの断片
2016-08-26 06:46
短くいくつか。まずはこのニュース
実際に、ビーコンが社内コミュニケーション活性化に寄与したかを検証。従業員に対して事後アンケートを実施したところ、「社内コミュニケーションが円滑になったと感じたか?」との問いには、「円滑になった」と回答した人は全体の7%にとどまり、「円滑にならなかった」の54%を大幅に下回る結果となった。
このニュースの何が感動的といって、全くうけなかった試みを堂々と発表するのがすごい。大本営補正をかけなかったところもさすがはリクルートというべきか。これが三菱なら数字を反対に操作するところだ。
説明を読むと「そりゃ誰もつかわんわな」と思う。開発した人間は本当にこれが使われると思っていたんだろうか。それとも誰か偉い人が言い出したからしかたなく作ったんだろうか。
ーーー
次には民主党(あれ、最近かわったんだっけ)の次の代表になるこの人。
この編集のされ方は残念すぎます。
私は「編集しないでほしい」との前提で、岡田代表への敬意を表しました。その上で、ユーモアのない真面目さを現場で伝えたかったのです。
蓮舫氏「岡田代表は大好き、ただ本当につまらない男」
発言内容の思慮のなさといい、そのあとの見苦しい言い訳といい、まさに民主党の代表にふさわしい。最近写真をよくみかけるようになった。実に醜い。菅直人とそっくり。この年にして思うのだが人間の内面というのはだんだん外にでるものなのだな。
岡田くんが辞任すると聞いて自民党からは惜しむ声が上がったというが、多分次期党首も大歓迎されるのではないか。政治家というのは本当になり手がいないのか、あるいは日本の組織で「大多数の支持を集める」ものにロクな奴はいないと考えるべきなのか。
シン・ゴジラをみて「民主党政権時代にゴジラが来ていたら」と考えることがある。観客は「内閣総辞職ビーム」の場面で拍手喝采するかもしれない。現実に3.11の時にはそれが起こっていたのだ。幸いなことに誰も映画にしないようだが。
ーーー
最後はiPhoneの白を可能にした日本企業の話。
だが、澤登社長は「アップルはこちらの仕事に敬意も持ってくれた」と語る。「単にダメだとこき下ろして突き放すのではなく、どこが悪かったのかを細かくフィードバックしてくれる。必ず建設的な意見を出して、次に進むための材料を与えてくれた。ものづくりに対する姿勢は真摯。こちらも一生懸命やってやろうという気になった」(澤登社長)。
今ではiPhoneの白だけ発売が遅れていたことを覚えている人は多く無いか。社長の言葉にどれだけ社交辞令が混じっているかわからないが、私はここに
「下請けなんだから黙って言われたものを作れ」
と言ったであろう日本の大企業に対する反感を読み取る。三菱や東芝やNTTは間違い無くそういう仕事のやり方をしていたはずだ。
日本がものづくり大国などというのは幻想にすぎない、と何度も書いた。私はこの社長談話もその証左と考える。良いものを作るためには、その技術をもった会社を世界中から探し出し、その技術に敬意を払い、建設的に仕事を進める。日本の大企業にこうした姿勢をとっているところがどれだけあるのか。