最近の難問
2016-09-23 07:22
最近ずっと考えているが答えが出ない問題がある。「なぜ日本はバカを出世させるのか」。実はこの命題があっているかどうか自信がない「なぜ日本では出世するとバカになるのか」が正解かもしれない。もちろんこれは日本企業でずっとヒラにいる私のやっかみからくる命題なのだが、近年の日本企業の凋落を見るにつけおそらくいくばくかの真実はあるものと思う。
いきなり話はとぶ。なぜ日本の(最近の)デザインはクソなのか?という点に関していろいろな議論がなされているし、その議論に火を注ぐネタもつきない。
おれ個人はすげー好きな映画だけに、こういう最高に頭悪い煽りやめて欲しい
引用元:真一さんのツイート:
こういうデザインの根源にあるのは何かと言えば
「とにかく全ての情報を入れろ!」
理解の無いクライアントはよくこういった無理難題を押し付け「これで金もらってんだろ? クライアントの言う通り作るのがオマエの仕事だろ?」と詰め寄る。
こういう「クライアント」である。もっといえば「クライアントの偉い人」つまり決裁権を持っている人だ。つまりクライアント組織の中ではこういう「頭の悪いデザインが素晴らしいと思っている人」がえらくなっているわけだ。
頭の悪い人間が出世するのは我が国の専売特許ではもちろんない。しかしこと表にでてきたデザインを見ると、ひょっとして我が国はかなり下層にいるのではないかと疑う十分な根拠がある。
もう一つ面白い例があるのだが、それはあとに回すことにして
実際、同年輩の男たちを遠くから眺めていてつくづく思うのは、若い頃はそれなりに面白かった連中が、トシを取るにつれて、順次つまらないおっさんに着地していることだ。
単に、役職に馴れて横柄になったとか、偉くなって気難しくなっているというだけのお話ではない。
50歳を過ぎた男のうちのおよそ半分は、自分の職場以外の世界を想像することさえしない、おそろしく視野の狭い人間になり果ててしまう。
最初にはいった会社の友達と、バンド練習で月に一度顔をあわせる。ありがたいことにこのような感想を持ったことがない。近年高校時代の同期とあれこれ話をするようになった。これも幸いなことにこういう感想をもつことは「ほぼ」ない。
なぜこうなってしまうのか?今一つだけヒントとして考えているのが
「会社における地位の上下が、身分の上下と連動しているかのように錯覚する」
日本古来の仕組みが原因なのではなかろうか、というもの。端的に言えば「敬語」だ。上役には敬語を使う。それは相手を尊敬しているからではない。単にそれが礼儀だから。
しかしどうも典型的日本の大企業ではそれを勘違いしている人が多いように思う。上司は酒の席で演説したり、説教をぶつのが大好きだ。業務の連絡ならば会社でやればいいのに、なぜ給料を払われない時間帯にそれをするのか。それは彼らが会社で高い地位にいることと、「身分が上」であることを混同しているからではあるまいか。
仕事の場でボスに逆らえない、とかオフの場でもボスのくだらない冗談に笑わなくてはならない、というのはアメリカの番組でも時々見る。とはいえ以前私が勤めていた企業で行われていたように
「取引先の米国転居の手伝いをするために、社長が出張する」
というのはおそらく我が国だけにみられる現象だろう。しかし日本でビジネスを行うためにはそれはとても大事なことなのだ。
と放り出したところで今日はおしまい。