生き残った者が生き残る

2016-10-13 07:47

ネット上には大量のどうでもいい言説が存在する。しかしネットがなければおそらく一生触らなかった言説にも出会える。最近知ったこの言葉にもおそらくネットがなければ出会うことはなかっただろう。

種レベルでは「適者生存」です
この言葉は誤解されて広まってますが、決して「弱肉強食」の意味ではありません
「強い者」が残るのではなく、「適した者」が残るんです
(「残る」という意味が、「個体が生き延びる」という意味で無く「遺伝子が次世代に受け継がれる」の意味であることに注意)


そして自然というものの特徴は、「無限と言っていいほどの環境適応のやり方がある」ということです

引用元:弱者を抹殺する。不謹慎な質問ですが、疑問に思ったのでお答え頂けれ... - Yahoo!知恵袋

歳をとると実感するのだが、この言葉は正しい。賞賛されようが、批難されようがとにかく自分が適した場所を見つけた者が、そこで生き残る。

ネットの世界では憎悪を掻き立てることで名声をなし、そして比較的少数ではあるが、自らの生存に十分な数の支持者という「ニッチ」を発見する人がいる。イケダなんとかとかという人もその一人だろう。彼の言葉と、それに反応する人を見るたび、私は幼いころトイレにあったリーダーズ・ダイジェストで読んだ以下のこぼれ話を思い出す。

世間から批難され、落ち込んでいる男を、友達がプロレスに連れて来た。悪役レスラーがブーイングを浴びせらえている。

「みろよ、あんなに嫌われてるじゃないか」

すると落ち込んでいる男が答える

「でもその男をみるために、こんなに人が来ているじゃないか」

最近話題になったこの人もおそらくは自分に快適なニッチを見つけていたのだろう。

長谷川さんの19日付のブログ記事をめぐっては、全国腎臓病協議会(全腎協)が9月23日に抗議文を公開し、謝罪を要求しているが、長谷川さんは「謝罪については断固拒否する」と語った。

引用元:全文表示 | 長谷川豊氏、「人工透析」ブログの「真意」語る 全腎協の謝罪要求は「断固拒否」 : J-CASTニュース

この事件が起こるまで、彼は週に八本のレギュラーを持ち、おそらくは私よりずっと稼いでいたのだ。

テレビというのは興味深い世界で、どうも「実は誰からも嫌われている人間」がどうにかすると生き残れる世界でもあるらしい。何がテレビというニッチに適合するのか部外者にはわからないのだが、みのもんた、とか今では張本とか、和田アキ子とかどこに需要があるのか理解できない人がちゃんと生き残っている。このアナウンサー氏もそうした一人だったのだろう。

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別にライオンがタツノオトシゴより偉いわけではない。こう考えることは私のようなダメ人間にはなにがしかのなぐさめにはなる。振り返ってみれば私も潮が引けば消える潮溜まりをぴょんぴょんしながらなんとかこの年まで生き残って来たということか。もう少しがんばることにしよう。潮溜まりをぴょんぴょんしながら。