文章を読もう

2016-11-21 06:40

この文章を読んで「なるほど。そいういうこともあるかもなあ」と思う。

明確に「分からない」とは言いませんし、一応文章を読むことも、音読することすらできるんですけれど、本人の頭の中には全く「その内容」がイメージ出来ていない。その問題について、前提として一つ二つ簡単な質問をしても、全然答えられない。これ、まっっったく珍しくありませんでした。

引用元:「問題文を読んでもそこに何が書かれているのかわからない」子を教えていた時のお話 | Books&Apps

ここに書いてある反応は、そのまま「人工知能」と呼ばれるものの動きに似ている気がする。Google翻訳もそうだが、確かに見事に英語、日本語を翻訳してはみせる。しかし「そこに何が書かれているか」は全くわかっていないのだ。というか「そこに何が書かれているかわかる」ことができたらそれは真のブレークスルーだと思う。

いや、別に機械と人間が同じ方法をとる必要はなくて、ほれ、自然界にプロペラもった動物はいないだろう、とは確かだが問題はそれがなければ解けない問題が「大通りの真ん中」にそびえていること。

では、機械翻訳の目的は何か。

それは、原語の文によって人間が伝えたかったことを、人間に伝わるように、目的言語に翻訳することだ。


ここで問題になるのが、目的の中に人間が入ってしまっているということだ。

そうである以上、正しい翻訳をするためには、人間の思考を何らかの形でエミュレートせざるを得ない。

コンピュータ流の思考を通すわけにはいかない。

例えば、「父」と「母」を入れ替えた「父は、母が誕生日を忘れたので、怒っている。」という文を機械が翻訳するにあたって、機械は「誕生日を忘れて怒るのは普通女だから、この誕生日は『母の誕生日』ってことでいいでしょ」と言うことはできない。

正解の判定基準は人間にあるからだ。

引用元:機械翻訳と意味 - アスペ日記

しかし世の中には「Google機械翻訳すごい!これでシンギュラリティだあ」というお祭り好きな人が多い。

この文を書いた動機のひとつとして、「Google翻訳がよくなったことで人工知能ペテン師(固有名詞)がはしゃぎそうだなぁ」と思ったからというのがある。

引用元:機械翻訳と意味 - アスペ日記

まあ「ペテン師」なんてネガティブな言葉を!私は「お祭り好き」とオブラートに包んで言ったのに。

問題はこのペテン師やらお祭り好きな人は、祭りの期間が終わるとさっさとすべて忘れ、何事もなかったかのようにどっかに行ってしまうこと。日本はそうやって、第5世代というか、第二次人工知能ブームから何も生み出さなかったのだが、この第三次ブームも大惨事に終わるような気がする(同音意義語を使ってみました。気がついて!)

それはしかたがないことなのかもしれない。とはいえなんとかならんのか、と考えていることも事実。