「嫌い」が噴出す時
2016-11-30 06:52
Welqという「キュレーションサイト」をきっかけにDeNAに対する批判が噴出している。それに対するDeNAの対応が素早いが、これは
「クライアントの顔色を伺い、光速で手のひらを返す」
コンサル魂の表れにすぎない。
それよりも驚くのは
「DeNAが”みのもんた”だったこと」
である。つまりみんなDeNAが嫌いだったのだ。それまで大きな顔でのさばっていた人間に対し、何かをきっかけに多くの人の批判が噴出する様は”みのもんた”の凋落をみているかのよう。
これは割と真面目に書くのだが(じゃあいつもはなんなんだとは聞かないように)学生さんはDeNAを志望する、ということのリスクを考えるべきだ。
「ユーザは金のつまった袋だと思ってます!袋を逆さまにして叩きまくり、最後の一銭まで搾り取るのが企業のあるべき姿だと思ってます!」
と公言しているようなもの。もちろんそういう人間を歓迎する業界もたくさんあるんだろうし、それを認識しているのであれば問題はないが。
真偽さだからぬ「Welqを志望して落とされた」人の「武勇伝」が存在しているが
面接の自己評価としては、よりよい方向、健全な成長に導ける有能な人材であろうことを強く印象づけられたと確信し、渋谷ヒカリエを颯爽と後にした。
この人が実在するとしてだが「ダメな人だろうな」と思う。泥棒に「あんたたちのやっていることは犯罪です」と正面から言ってどうする。一見正面から相手を批判しているので、実は相手に気に入られるという
「高度なキレ芸」
を駆使するコンサルタントを見たことがあるが、この文章から判断する限りこの人にはそれができていない。ただの「自己評価ではできるサラリーマン」。
個人的には、早くDeNAが「高級SIer」として、受託開発集団になることを望む。実際任天堂の岩田氏はそういう枠組みでDeNAを使おうとしていた。これは正しい。あの会社には優秀な人材がそろっているが、経営者がコンサル。だから彼ら自身にto Cビジネスをやらせるべきではない。詐欺のようなコンサルに金を毟り取られても「あなたは経営者として無能でしたね」といわれるべきto Bビジネスだけに専念すべきだ。