南場信者につける薬
2016-12-09 07:00
狂信的なApple原理主義者を自称している私であるから、並大抵なことではAppleを見放すことはない。なんたってIIvx,IIviの時代にも見捨てなかったくらいだから筋金入だよ。
だから世の中にあまた存在しているらしいDeNA創業者の南場を信奉する人間にもつける薬がないことはぼんやりと想像できる。信仰心があつい者たちはこのくだりも読み流すのだろう。
私は日々もちろん情報を探しておりますけれども、基本的には、家族の闘病が始まった時から、インターネット情報を徹底的に調べまして、インターネット上の情報がそれほど役に立たないとか、その先にガンに効くキノコとかそういう話が出てきて、信頼できないと2011年時点で思いまして、私の情報収集は論文と専門家からのレクチャーを受けるということを中心にしていました。ただ毎日、同じ病気の患者さんのブログはチェックしていました。
そして、この件を知ったのは、実は報道されてからなんですけれども、「がん」という言葉でWELQのなかで検索をしてみて、いくつか記事が出てきたときには、「いつこういう重い情報を、医療情報を扱うようになったのか」ということで愕然としたという事実は実際ございまして、それは経営者として非常に不覚であったと反省しております。
全ての経営者が自社サービスを使うべきだ、というつもりはない。三菱重工の社長はF-2の操縦桿を握らなくてもよい。
でもさあ、あんたWebサービス提供している会社の創業者で元経営者だろう?MacとiPhoneを使わないJobs,Windowsを使わないGates、楽天しか使わないジェフ・ベゾスって想像できる?
忙しいとは思うよ。でもさあ自社サービス使うなんてのはそれこそトイレでしゃがんでいる間にでもできることだろう?なんでそんなことすらしないでペラペラと経営について語るんだ?
ではここで、マリさんの経歴を少しご紹介しましょう。これがマリさんの略歴です。私はマリさんの大ファンなんですが、その理由の1つに、日本での数少ない女性シリアルアントレプレナー(連続起業家)の1人だということが挙げられます。
日本の女性シリアルアントレプレナーとしては、私が知る限り唯一の方ですね。もちろんそれだけが理由ではなくて、マリさんからはたくさんのワクワクする刺激を受けています。
今になって「知らなかった」とどの口で言うのか。これだけ責任者として持ち上げて起きながら。(この対談は2016年5月に行われた。たった半年前である)
梅田氏は「インターネットには”早い技術”と”深い技術”があり、日本には”早い”しかない」と喝破した。私はそれに
「”内輪受け”と”せこい”しかない」
を付け加えたい。というわけでSONYと同じくDeNAも「余裕と哀れみをもって生暖かく眺めるフェーズ」に移行しよう。これからはいいことをした時しか書かないよ。