企業体質・企業文化

2016-12-28 06:55

人間の質は変わらない。それと同じように企業体質とか企業文化というものもまず変わりようがない。だから今は誰も騒がなくなったPCデポも喉元過ぎればなんとやらで、今でも同じことをしているのだろう。

そして今日このニュースを知る。

東芝、
8月、9月、10月、11月と、連続で上方修正連発してきて、
https://www.toshiba.co.jp/about/ir/jp/news/index_j.htm …
そして、今日こんな展開とか、ひどいな。

引用元:RING@単なる個人投資家。さんのツイート

この「上方修正連発」はチャレンジと同じ線上にあると思う。ご心配をおかけしましたが、東芝は生まれ変わりました。もう大丈夫です。おそらく最前線では「何も変わっていない」ことがわかっていたのだろう。達成不可能な利益目標を「達成」するのと同じように、何も変わっていない企業を「生まれ変わりました」と発表する。そのための上方修正。

買収時のリスクの見積もりや子会社の監視体制の甘さも露わになった。WECから綱川社長に報告があったのは12月中旬になってから。「WECがチェックした時期が遅かった」と綱川社長は唇をかんだ。

WECを管理する困難さ、そして内部管理体制の欠如。名門・東芝が抱える病巣は想像以上に深いのかもしれない。

引用元:突然の減損リスク、東芝「上場廃止」に現実味 | 素材・機械・重電 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

仮にこの社長の言葉が真実だったとしても、途中のあらゆる段階で

「こんなことが言えるわけないだろう。なんとかしろ」

という「チャレンジ」が発生したんだろうな。差し戻しを何度もやり「こんなこと言えるわけないだろう」を黙らせている間に「敵空母15隻を撃沈せり」という大本営発表が響き渡る。そりゃ社長の耳に入れるのも遅くなるよね。

そもそも「文化」とは何か。それは現実にどう対処するかの不文律。だからいくら「これからは正しくやりましょう」といったところで意味はない。三菱自動車の時も書いたがそう言われた時に何が起こるかといえば

「じゃあ、これからはどこまで嘘をつくのか」

という暗黙の線の引き直しである。

三菱自動車は日産に叩き売られた。東芝はどうなるんだろうね。面倒を見られるとしたら日立くらいか?最後に少し気になった言葉を引用しておく。

東芝がアレなのは事実だけど、今の日本の大企業で薄氷の上でタップダンスしてるところは他にも一杯あると思うわ。

引用元:焼き魚@Long&Longさんのツイート