第3者委員会

2016-12-06 07:03

Techcrunchの必殺の記事が続く。対するDeNAも迷走が続く。韓国の大統領といい勝負かもしれない。

当初は子会社であるペロリが運営するファッション系キュレーションメディア「MERY」に関しては、運営体制も異なるため記事の非公開は行わないとしていたが、現時点ではかなりの割合の記事が非公開化されている状況だ。そして本日12月5日、DeNAはMERYに関しても12月7日に全記事非公開とすることを発表した。加えて取締役会の委嘱を受けた社外取締役を含む外部専門家による第三者調査委員会を設置し、事実関係の調査を行なうとしている。

(追記:12月5日19時25分)DeNA広報部に確認したところ、同社では12月4日に臨時取締役会を開催。そこで第三者委員会の設置を決定したという。「企業として信頼を失っている中で事実関係を整理しようとなった。調査委員会を設置するにあたり、サイトを公開しているままではよろしくない。(薬機法やコンテンツ作成フローの問題で全記事を非公開化した)9サイトを閉鎖するのは別の理由」(DeNA広報)

引用元:■追記あり■DeNA、ファッション系キュレーションメディアの「MERY」も12月7日より全記事非公開に | TechCrunch Japan

第三者委員会というのは最近のはやりだが、まず第一弾は「誰が第三者なのか」という問題。「社外取締役」を含んでいる時点で信頼度はどうなんだろう。今までDeNAの犯罪に加担してきた人間に何が言えるんだろうねえ。

今後の展開については「村田マリに全部責任をおっかぶせて放り出す」が一番妥当な線だったが、「MERYは独立して運用しているから大丈夫」とホラを吹いたことでそれだけでは済まなくなった。あの虚偽の声明で、CEOは自分の死刑宣告を書いたも同然である。

というのは、客観的なものの見方でまあそんな結論にはしないんだろうな。「信頼を取り戻す」ってモバゲーからこのかた信頼を勝ち取るようなことを何かしたと思っているのだろうか?そういう神経は実に羨ましいと思う。

村田マリは懲戒解雇。CEOと南場は辞職。B to Cは段階的に縮小し、本来のB to Bコンサル業務に戻るのが一番妥当な道。問題の根本は「お金儲けにしか興味がありません」という創業者の思想にあり、それを除かない限りなんともならない。とはいえ世の中には「南場がこのことを知ったら激怒する」とか南場に幻想を抱いている人間がたくさんいるから、彼女は残るんだろうな。そして同じ悪事を続ける、と。南場はiemoを買収した時点で「コンテンツの健全化に務める」とコメントしていた。つまり彼女は問題があることを認識していて、しかもそれを放置していたのだ。この単純な事実から目を背ける人が多いのには驚く。

第3者委員会なんてなんの意味もないよ。舛添君を見てご覧。不正が発覚した後も不正を続け、日産に買収された三菱自動車を見てご覧。あれがDeNAにふさわしい運命。