メルカリDayに行ったよ

2017-01-23 06:40

というわけで先週の金曜日のこのこと出かけて行った。毎度のことだが六本木の駅からどうやったらあのビルに最短経路でいけるのかわからない。必ず迷う。

なぜ私はこのイベントに申し込んだかは今となってはよくわからない。まあいろいろ鬱屈したものがあったんでしょう。

おそらくはメルカリにとってリクルートイベントであり、その点からも私のような老人はお門違いである。そもそも私はメルカリのサービスを使っていない。俺はなぜここにいるんだろう、と思いながら話を聞いていた。途中で退出したのはつまらなかったからではなく、家にかえってご飯を作らなければならなかったからである。

じゃあ何がわかったかといえば「メルカリという会社は大変急いで走っている会社だ」という点。エンジニアが断言していたが、とにかくバグがあっても出す。コードの汎用性は考えない。私はこういう割り切りは好きである。バグがなくなることはない。100年でも200年でもデバッグすることはできるが、その間に会社はつぶれてしまう。とにかく出そう。動かそう、というのは一つの割り切りだ。

問題は

このイベントは一見さんお断りに思えたこと。例えばこうだ。「メルカリからソウゾウ、グループ会社のカルチャーづくり。」という公演があり、グループ会社の社長がとうとうと喋る。その内容はともかく

「そもそもなぜ子会社を作って新規事業をやっているのか?」

という根源の話をすっ飛ばして喋るものだから内容がさっぱり頭にはいらない。どんな文化を作るってその根源の動機なしには語れないと思うのだが、彼はそれについて一切触れない。

他のエンジニアの公演ではいきなりSREという言葉が当然のように使われる。つまりこのイベントにはSREという略語が理解できない人間は来るな、といっているかのようだ。

BABAROT 8月の1ヶ月間は「Site Reliability Engineering (SRE) チーム」に研修で配属されていました(編注:取材は2016年9月1日に行われた)。
インフラチーム改め Site Reliability Engineering (SRE) チームになりました - Mercari Engineering Blog
── SREチームというと、現在kazeburoさんがいらっしゃる部署ですね。まだあまり耳慣れない言葉ですが、具体的にはどんな部署なのでしょうか。
BABAROT いわゆるサーバー管理やシステム運用を担うのですが、その領域に加えて、プロダクトのソースコードにも手を入れて、サービスのパフォーマンスや信頼性に責任を持つチームです。

引用元:メルカリ新卒エンジニアはSREもサポートも経験する! BABAROT & Hiraku インタビュー - エンジニアHub|若手Webエンジニアのキャリアを考える!

多分日々の業務が忙しくて、「自分たちが誰を相手に話すのか」とか考えている余裕がないのだと思うし、それでメルカリ社内部では通るのだろう。あるいはメルカリについてそんな基本的な言葉も知らない人間は雇ってやらないとということなのかもしれない。

自分が相手にしていない人間にだらだら説明するより、わかる人だけ来てくれればいい。こういうのも一つの割り切りである。いつの日か個人でメルカリを使わせてもらうこともあるかもしれない。しかしこの会社のイベントに来ることはもうないだろうな。聞きたいことは聞けたし。