10年ひと昔
2017-02-22 06:48
ふと思い立って、10年前の「携帯電話出荷台数シェア」を調べてみた。
2007年度通期のメーカーシェアトップはシャープで、2005年度、2006年度に続き3年連続。2007年度はシャープ自身最高の1276万台(前年度比 23%増)を出荷し、前年度比4.1ポイント増のシェア25.1%を獲得した。2位は738万台(前年度比 31.6%増)を出荷したパナソニック モバイルコミュニケーションズで、前年度比3.1ポイント増のシェア14.5%。3位は592万台(前年度比 45.5%増)を出荷した富士通でシェア11.7%(前年度比 3.4ポイント増)。以下、4位東芝(シェア10.1%)、5位NEC(シェア9.1%)、6位ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(シェア6.3%)となった。
引用元:2007年度携帯出荷、過去最高の5076万台──3強はシャープ、パナソニック、富士通 - ITmedia Mobile
10年ひと昔とはいうものの、ここに並んでいる社名を見るとある種の感慨がおこるのを禁じ得ない。シェアトップはFoxconに買収されたシャープだったのだ。2位は既に撤退したパナソニック。解体されつつある東芝は4位。NECもまだ携帯電話作ってたんだねえ。これがたった10年前の状況。
現在はスマートフォンに限って言えば、半数以上がAppleになった。10年前にこの状況を予想した人間がいれば、拍手を送ろう。ぱちぱち。
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先日テレビ制作会社にいる友人と話をした。テレビに関わっている人間は誰もが
「広告モデルに将来はない。しかしどうしたらいいかわからない」
という状況とのこと。予算が減らされ番組の質は落ち、視聴率はさらに下がり、予算は下がり、のデフレスパイラルが起こっているように聞こえた。
海外に目を向ければ、全く新しいプレーヤーが良質なコンテンツを作ることで収益を上げている。
つまるところ、Netflixは笑いが止まらない状態なのだが、これはオリジナルコンテンツへの巨額投資のおかげである。彼らはようやく、投資の成果を得始めているのだ。
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企業の新陳代謝が進まないことが問題なのではない。古い木は枯れることでちゃんとその役割を果たしている。新しい芽が全く出てこないことが問題なのだ。いや、ガリバーベンチャーがとかはなしだよ。